カブトムシの孵化について学ぼう!卵をかえす秘訣とは!?

ネプチューンオオカブトの卵 カブトムシ幼虫飼育

カブトムシの孵化について

孵化とは何か?

卵が孵る(かえる)事を孵化といいます。卵から幼虫が出てくる事です。
カブトムシやクワガタで言いますと、卵の頃は自力で栄養を摂取する事はしませんが、孵化して幼虫になると自力で栄養分を摂取しようと動き回ります。そういった意味では一番最初の自立・独立の時期、という意味にもなるかと思います。

卵を孵化させるには

では卵を孵化させるにはどうしたら良いのか。飼育を始めたばかりの方にとってはもちろん重要案件です。卵の管理・育て方という事でいいますと、月虫では割り出し後は産卵に使用したものと同じマット(ただし、新しい物に変えて)にて、個別管理を行う事を推奨しております。
管理温度はカブトムシやクワガタの種類によっても異なりますが、カブトムシの場合ですと概ね18℃~28℃あたりになると思われます。
幅を広くとってあるには理由もありまして、それは低温飼育とやや高温飼育、どちらでも基本的には飼育はかのうですが、成長スピードや時に成虫個体の大きさに影響する事もありますので(低温の方が大きくなる傾向が見受けられます)、温度管理は飼育舎のお好みにも寄る事があるからです。
マットは乾燥させず、ある程度の湿度が必要になります。手で軽く握って、丸く固まる程度の湿度があれば問題ないと思われます。

カブトムシセット

孵化する時期はいつごろか

では孵化する時期はいつ頃なのでしょうか。これももちろん種類にもよりますし、産卵した時期にもよります。例えば国産のカブトムシなどは、その活動のサイクルや寿命を考えますと、8~9月頃に産卵し、9月~遅くとも10月中には孵化するものだと予測されます。
平均的には産卵後1カ月から2ヶ月の間に孵化するものと思われます。
もちろんグラントシロカブトのように孵化に半年以上かかるものもあり(必ずではない)、やはり種類や環境によっても違いは出るようです。

孵化直前の卵

カブトムシの孵化について まとめ

1 孵化とは幼虫が卵から孵る(かえる)という事
2 孵化には適度な温度や湿度が必要
3 月虫では卵は個別管理を推奨している
4 孵化の時期はだいたい産卵後1カ月~2ヶ月である事が多い(例外あり)

カブトムシの孵化における注意点

孵化についてのNG行為

カブトムシの卵を孵化させるにあたり、NG行為などはあるのでしょうか。この事も飼育をするに当たりましては重要な項目です。
まず第一に温度の急激な変化です。可能な限り急激な変化は避けましょう。夏から秋にかけての緩やかな変化程度であれば特に問題はないと思います。

そしてこれもまた急激な湿度の変化です。特に乾燥は要注意です。マットの水分量はある程度安定させておく事が大事だと思われます。マットが乾燥しないように対策をしておく事が大切です。

グラントシロカブトの卵 真ん中に孵化直後の初令幼虫が見えます。

グラントシロ卵

孵化率とは?孵化率アップの秘訣はあるのか

卵が無事に孵化する割合の事を孵化率と言います。例えば100個の卵を割り出す事が出来たとしまして、その全てが孵化しましたら100%、50個孵化したら50%、こういう事になります。平均的な孵化率といいますと、個体差や環境にも大いに左右されますが、無難なところでは50~60%程度といったところでしょうか。

ではこの孵化率をアップする方法は何かあるのでしょうか。確定的な事はあまりないようにも思われますが、思い当たる部分では幾つか挙げる事ができます。
まずは先ほどからご説明をさせて頂いております、適正な環境での管理となります。
温度、湿度、その安定的な管理(急激な変化なし)かと思われます。
やはりこの事が基本かと思われます。
それ以外では、これは交尾・産卵の項目になりますが、キッチリ成熟させてから、同居生活をさせるですとか、ハンドペアリングをさせるという事になります。この事で熟成卵の率を上げていく、こういう事です。熟成卵とは事実上の有精卵といっても良いかもしれません。

ネプチューンオオカブトの卵

孵化した後はどうすればよいのか

さて無事に孵化にこぎ着けました。その後はどうすればよいのでしょうか。まずは一旦そのまま同じマットにて管理を継続し、卵の殻を初齢幼虫自体が自ら食べるようにします。その後は、その幼虫が自力でマットの中に潜っていけるようになればひとまずOKです。
その後しばらくは、卵管理に使用していたマットとエサにして、少しづつ成長していくものと思われます。

カブトムシの孵化における注意点 まとめ

1 卵を孵化させる上でのNG行為は、急な温度変化や湿度の変化など
2 孵化率を上げるには、交尾の段階でも親虫の成熟具合に注意する
3 孵化後はまずは、卵の殻を食べさせ、その後は産卵に使用したマットで飼育継続

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