マルスゾウカブトの飼育に挑戦!立派な成虫を育ててみよう!

marusuzoukabuto-01 カブトムシ飼育

今回はマルスゾウカブトの飼育方法についてご紹介します。

マルスゾウカブトの基本情報

マルスゾウカブトってどんなカブトムシ?

マルスゾウカブトは、ペルーなど南米に生息する黒光りで横幅の大きなボディが特徴的なカブトムシです。体長は大きいもので130mm超となります。

幼虫期間は長く2年ほどかかりますが、飼育自体は特別難しい種ではありません。幼虫のサイズも大きくなるので、幼虫飼育時の容器はボトルタイプよりも飼育ケースを使用したほうが良いでしょう。

マルスゾウカブトのオス、横幅が大きい
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マルスゾウカブトのメス
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マルスゾウカブトを手に入れたら

マルスゾウカブトの成虫は、飼育ケースにハスクチップの様なものを敷いて、昆虫ゼリーを与えておけばOKです。飼育ケースは大きめのほうがベターです。

マルスゾウカブトの基本情報 まとめ

1.ペルーなど南米に生息している
2.黒光りするワイドなボディが特徴
3.幼虫期間は長いが飼育はしやすい

マルスゾウカブトの飼育に挑戦!

この項ではいよいよ本格的な飼育についてご説明します。流れとしましては

1.産卵
2.割り出し
3.幼虫飼育
4.蛹化・羽化

こんな感じになります。ではさっそく参りましょう!

メスに卵を産ませてみよう!産卵セットの組み方

▼成虫の成熟を確認する
産卵セットを組む前に、成虫の成熟具合を確認する事が必要になります。

成虫がエサを食べ始めたかどうかを確認してください。食べ始めて1ヶ月程度経過すれば、交尾や産卵が可能な「成熟した状態」である可能性が高いと考えられます。

▼使用するもの
飼育ケース(大きめ)
・発酵マット(完熟マットがおすすめ)
ハスクチップ
昆虫ゼリー

▼産卵セットを組む手順
1.飼育ケースLサイズの5割くらいまで完熟マットを敷く
2.そのマットを固める(手や道具を使い上からギュウギュウ押しつける)

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3.その上から2割程度同じマットを入れる(押し付けない)

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4.転倒防止のためのハスクチップ昆虫ゼリーを置く

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5.新聞紙をあいだにはさんでフタをする

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産卵セットの準備はこれで完了です。

これに交尾済のメスを投入し無事に産卵をしてくれる事を祈ります。メスが潜っている時間が増えてきたら期待度大です。

▼交尾から産卵のポイント
1.産卵セット時の温度は25℃くらいに設定します(重要)。

2.交尾はハンドペアリングがおすすめです。
↓ハンドペアリング参考ページ
クワガタの交尾とは?飼育をする時に役立ちます。

卵や幼虫を確認してみよう!割り出しのやり方

大きめのタライの中や新聞紙を敷いた上などに、飼育ケースの中のマットをそっと撒け中に居る卵や幼虫を取り出します。

※1回目の割り出しで卵や幼虫が確認できなかった場合は、オスメスを再度交尾させてから、新しい産卵セットを組みメスを投入します。

無事に卵を取り出した後は、取り出したマットをケースに戻して再度産卵セットを組みメスを投入します。(※マットが劣化している場合は、同じ種類の新しいマットを使ってセットします。)

これを2週間くらいのサイクルで数回行うとよいでしょう。

▼割出したセットから出てきた卵(イメージ画像)
割出して卵がとれた場合

上記の2週間サイクルで卵を取り出す方法以外にも、最初に産卵セットを組んでから1~2か月程度置いておき、幼虫が見えるようになってから取りだす方法もあります。

ただしこの方法の場合、セット期間が長くメスが動き回るうちに産んだ卵をつぶしてしまう危険性が高くなりますので、衣装ケースなどの大きな容器を使用し、産卵スペースを広くとるとよいでしょう。

・卵で取り出した場合の管理方法

卵の段階で取り出した場合には、卵用のセットを組んで幼虫まで育てる方法があります。

産卵セットに使用したものと「同じ種類」の「新しい」マットをケース底面に10cm位固く敷き詰め、そこに卵が入るサイズのくぼみをつけて卵を落しこみます。

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卵を穴に入れたら、その上にマットをふんわりと2~3cmほどかぶせ、水分が飛び過ぎないように保湿シートや新聞紙などで調整してフタをしてセット完了です。

ここでポイントとなるのが温度管理です。産卵セットを組んだ時と同様に、25℃くらいの温度管理を行います。この温度帯のキープはとても重要です。

セット後の管理中にコバエが発生しマットに変色が見られる場合は、マットを全交換するとよいでしょう。マットが乾燥している場合は、マットを一度取り出して加水を行うとよいでしょう。

幼虫飼育の開始

無事に幼虫が採れたところで、いよいよ飼育がスタートします。ポイントさえ押さえれば難しい事はありません。マルスゾウカブトはマットでの飼育が可能です。なお飼育可能な温度帯は25℃程度です。

【幼虫期間の目安】
25℃前後の温度管理をした場合、1.5~2年程度になります。
※期間はおおよその目安となります。

マルスゾウカブトの幼虫は重量級
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マット飼育(きのこマットがおすすめ)の場合は、飼育ケースSサイズまたは1400cc程度の大き目の空ボトルにマットを詰めて幼虫を中に入れればOKです。

クリーンケース
クリーンケース

幼虫が食べ始めて中身が減ってきたら交換します。

蛹になったら

幼虫は蛹の時期が近付くとエサを食べる速度が落ち始めます。

蛹になり始めた事がビンの側面から見え始めてきたら、そこからは羽化するまで安静にしておきましょう。ほじくり返したりする事はおすすめではありません。

蛹の期間はそっとしておく我慢の時期となります。

マルスゾウカブトのさなぎ
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羽化に成功したら

蛹の期間を経ていよいよ羽化します。ビンやケースなど容器の中で羽化をしますが、羽化して成虫の体になっても自力でマットの中から出てくるまで待っててあげましょう。

マルスゾウカブトのブリードに挑戦 まとめ

1.産卵セットには完熟マットがおすすめ。底面から5割程度を固く詰める
2.幼虫飼育はきのこマットがおすすめ
3.幼虫飼育の管理温度は25℃前後
4.羽化したら自力で出てくるまで安静に見守る

この記事でご紹介したアイテム

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マルスゾウカブト
きのこマット
完熟マット
飼育ケースLサイズ
飼育ケースSサイズ
クリアボトル1400cc
昆虫ゼリー

カブトムシ専用 産卵チャレンジset

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