ギラファノコギリクワガタの基本情報
ギラファノコギリクワガタってどんなクワガタ
ギラファノコギリクワガタはインドから東南アジアに生息しているクワガタで、亜種は9種類程度存在するといわれているクワガタです。体長は大きく、産地にもよりますが大きいものでは120mmを超えるものもあり、まさに世界最大のクワガタともいえます。ムシキングが流行っていた頃は子供たちのあいだでも人気の高いクワガタで、また多くのブリーダーさんも飼育の経験を持っているクワガタでもあります。まさに子供から大人まで広く人気を獲得しているクワガタです。
フローレス産ギラファ
ギラファノコギリクワガタの特徴
ギラファノコギリクワガタの特徴としましては、まずは長い大アゴが挙げられると思います。ギラファの最大の魅力はここにあります。そして大きな個体は湾曲も大きくなります。ギラファはやはり大アゴが魅力です。
その他には産地によって形状が微妙に異なる事です。そして産地によってサイズも20mm程度の差が出る事もあります。同じ系統のクワガタですので、結局どれもカッコいいのですが、外国産のクワガタが貴重だった時代には産地や亜種によって値段に大きな差が出る事もあったようです。
ジャワ産のギラファ フローレス産と比べ大アゴが太い
スマトラ産ギラファ 大アゴの形状が若干異なる
ギラファノコギリクワガタの基本情報 まとめ
1 インドから東南アジアに生息している
2 世界最大のクワガタともいわれている
3 大きなものは120mを超えるものもある
4 地域や亜種によって微妙に形状やサイズが変わる
5 大きな個体は大アゴに湾曲がある
ギラファノコギリクワガタに卵を産ませてみよう
成熟の確認
人気のあるギラファノコギリクワガタを増やしてみたい!そう思われるかたも多いと思います。ここからは産卵のご説明をさせて頂きます。産卵に際しましての重要ポイントは、何と言っても成熟と環境です。ギラファノコギリクワガタの場合は後食開始後3カ月ほど見ておけば成熟したと見なしても良いと思います。
成熟期間に経ましたら♂♀を同居させます。1週間~10日ほど同居をさせてみましょう。ちなみにギラファノコギリに関しましては、同居ではなくハンドペアリングを行うブリーダーさんも多いようです。この場合はカブトムシのように♂を♀の上に乗せるやり方になります。ちなみにギラファノコギリクワガタは交尾意欲の強い種でもありますのでハンドペアリングも比較的容易なようです。
これと逆に交尾意欲の弱い種には国産オオクワガタなどが挙げられます。
産卵セットの組み方
同居生活が無事に終わりましたら、いよいよ♀を産卵セットに投入します。ギラファノコギリクワガタはマットでの産卵がオススメです。ここではマットを使用しましての産卵セットをご説明します。
使用するマットは完熟マット・黒土マットです。飼育ケースM~Lサイズにマットを7割程度敷きつめて、手で上から強く押して固めます。その上に同じマットを2~3cmほどいれます。この時はふんわり軽めに敷きます。そして昆虫ゼリーと転倒防止材を入れておけばOKです。産卵セットが完成しましたらいよいよ♀を投入します。
産卵・割り出し
産卵セットに1か月も入れておけば産卵をしてくれると思います。この時の管理温度は25~27℃とやや高めでもOKです。♀がマットの中に頻繁に潜っているようですと期待度大です。マット産みのクワガタは比較的に産卵数も多い傾向があります。ギラファも50頭前後産んでくれる事もありますのでとても楽しみです。
♀投入後しばらくしまして、飼育ケースの側面に幼虫が見え始めましたら割り出しを行ってみましょう。割り出しました幼虫は個別にて管理を行います。幼虫が小さい頃は産卵に使用しましたマットにて継続して行います。温度は23℃~25℃にて行います。
飼育ケースからギラファの卵が見えています
ギラファの割り出しの様子 幼虫になってから割り出す方がオススメ
ギラファノコギリクワガタに卵を産ませてみよう まとめ
1 成熟を確認する(昆虫ゼリーを食べ始めてから3カ月)
2 同居生活またはハンドペアリング(カブトムシと同じやり方)
3 産卵セットに適したマットは完熟マット・黒土マット
4 割り出し直後の幼虫は産卵に使用したマットにて個別管理
ギラファノコギリクワガタを羽化させよう
幼虫飼育の開始
割り出しを行い幼虫を個別に振り分けましたらいよいよ幼虫飼育の開始です。大きくなるもならないもこの幼虫飼育にかかっております。温度管理は20~27℃と低めでもやや高めでもOKです。ですが管理温度によって成長速度もかわるため低温管理の場合は羽化までに10カ月以上かかる場合もあります。幼虫が大きくなり始めましたら(3cm程度)、マット飼育から菌糸ビンでの飼育に切り替える事をお勧めします。もちろん最後までマットで飼育を行う事も可能ではあります。オススメの菌糸ビンはE-1100又はE-1400です。最初に使用します菌糸ビンはE-1100でも充分OKかと思います。菌糸ビンは黒い部分が全体の半分以上になってきましたら交換のタイミングです。2本目以降はE-1400が手堅いと思われます。ギラファノコギリクワガタの幼虫飼育は、30℃以上の高温など、温度管理さえ気をつけていれば特に難しい事はないと思います。種類的には初めての方でも飼育はできる種類といえます。
サナギになったら
幼虫の飼育を行っているうちに、幼虫の動きが小さくなってきたり、エサの減り具合が少なくなってきましたら、サナギになる準備をしているかもしれません。ここからは菌糸ビンをむやみに動かしたり、幼虫を掘り出したりする事は控えて下さい。安静にしながら羽化するまで見守ります。ちなみにギラファノコギリクワガタは蛹室をナナメに作ります。ですので、幼虫飼育も後半は口の広いE-1400がオススメなわけです。
蛹室を作り始めた幼虫 ややナナメに見えます
無事に羽化しましたら、本来は成虫が自力で出てくる事を待っている方が良いのですが、ギラファは体も大きいので自力では出づらいため、頃合いを見計らってだしてあげましょう。取り出したギラファノコギリクワガタは、何と言っても高い人気のクワガタです。じっくり観察をしながらクワガタ愛を持って育ててあげましょう。
ギラファノコギリクワガタを羽化させよう まとめ
1 初齢の頃は産卵に使用したマットにて飼育を継続
2 途中から飼育ビンに切り替える
3 蛹室はナナメに作る
4 羽化したらなるべくビンから取り出してあげる
この記事でご紹介したアイテム
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