今回はクワガタの寿命についてです。いろんな種類がいるクワガタ、
それぞれ寿命に違いはあるのか?いろいろ探ってみます。
クワガタの寿命はどれくらいだろう?
国産のクワガタの寿命 種類別
国産クワガタはどれくらい生きるのか?種類によって様々ですが、ざっくりと言いますと、こんな順で長生きします。※主要5種類の成虫としての活動期間です。
①オオクワガタ(3年以上生きる事が多い)
②コクワガタ(1年以上生きる事が多い)
③ヒラタクワガタ(半年以上生きる事も多々ある。)
④ノコギリ・ミヤマ(3か月~長くても半年程度)
最も長く生きるのはオオクワガタです。最長で7年生きた例もあるとの事です。上位の3種は、分類学的にはドルクス系と言いい、主に長生きをする種類です。ノコギリやミヤマは成虫での寿命が短い種類の昆虫のため越冬はせず、春を迎えるまえに死んでしまう事がほとんどです。もちろんこれは一般的な寿命ですので、後ほどご説明致しますが、より長く生きてもらう方法ももちろんあります。
ここでクワガタの成虫の寿命というものの考え方的な部分をご説明致します。
先ほど書かせて頂きました種類別の寿命ですが、但し書きで、成虫としての活動期間と書かせて頂きました。これはどういう事かと言いますと、実はクワガタは国産のカブトムシと違いまして、羽化してから野外に出てくるまでの休眠期間が長いのです。ですので羽化して成虫でいる期間でいうなれば上記の期間よりは長い事になります。飼育下ではその辺がごっちゃになり易いですが、野外のクワガタをベースに考えますと整理し易くなります。
※ミヤマクワガタ 寿命はあまり長くない
越冬とは?
クワガタの中には幼虫で越冬、成虫でも越冬する種類が多いです。越冬とはその名の通り、冬を越すという意味です。カブトムシなどは幼虫時代に越冬します。成虫では基本的には越冬しません。クワガタでも野性のノコギリクワガタやミヤマクワガタは基本的には活動期を迎えて以降は越冬しません。結果、その2種の活動期が始まってからの寿命は、越冬するクワガタと比べ短いという事になります。
上記の主要5種の中では、オオクワガタやコクワガタは成虫として活動を開始してからも越冬します。ヒラタクワガタも越冬する事は多々あります。ここでも活動期を迎えてからという但し書きになりましたが、これは羽化して成虫になってからもすぐには活動せず、幼虫・サナギ時代を過ごした木の中で越冬しているという事も考えられるからです。
ちなみに外国産のクワガタでも日本同様の気候の地域のクワガタは越冬し、寿命も長い種類も多くおります。
クワガタの寿命はどれくらいだろう まとめ
1 国産クワガタで最も長生きなのはオオクワガタ
2 活動期を迎えて以降の成虫には越冬する種としない種がいる
3 外国のクワガタの中にも越冬する種はいる
クワガタの寿命あれこれ
オオクワガタはなぜ長生きなのか
オオクワガタが国産の中では最も長生きする事は先に述べました。ではなぜ長生きなのか?まぁそういう種類なのだといえばそれっきりなのですが、中にはこういった理由もあるのではないかという事をご紹介します。オオクワガタは国産のなかでも最も大型な種類の1つです。大きいものは80mmを超え、横幅も結構あります。
ですが実は性格は温厚で争いごとは好まない性格です。ですので動きも比較的にのんびりしていて、エネルギー消費も少ない。なので長生きが可能なのだと。この事が全てではないにせよ、何らかの関係はありそうです。言われてみれば、比較的寿命の短いノコギリクワガタは動きも活発で攻撃的でもあるなぁと考えてみると、この理由もまんざらではないような気もします。
※オオクワガタ 性格は温厚
野性のクワガタと飼育のクワガタの寿命
野性のクワガタと飼育下のクワガタははたしてどちらが長生きするのか?
この答えはだいたい決まっております。飼育下のクワガタです。理由は簡単で、野性の世界ではエサを獲得するのも、♂が♀を獲得するにもある程度動きを活発にしないと実現できません。ましてライバルや敵も存在し、バトルになる可能性も大いにあります。結果体力を消耗し易いのは野性のクワガタになると思われます。やはり野性の世界で生き抜く事は大変なのですね。
※ノコギリクワガタ 動きは活発
クワガタの寿命あれこれ まとめ
1 オオクワガタが長寿なのは性格が温厚な事も理由のひとつ?
2 飼育下のクワガタのほうが野性のクワガタより長生きし易い
クワガタを長生きさせる秘訣
この項はクワガタを少しでも長生きさせたい!どうすれば良いのか!という内容です。その方法に迫ります。
飼育ケースは何が良い?
せっかく飼い始めたクワガタ達、できれば長生きしてもらいたい。そんな場合はどういった飼育を心がければよいのか。まず飼育ケースのサイズですが、Sサイズ以上のケースを使用します。なるべくゆったり感を与えてあげましょう。ケースの中に入れるハスクチップは4~5分目まで敷き、クワガタ達が潜れるようにしてあげます。転倒防止用の止まり木や枯葉を入れておく事も尚良いです。あとは昆虫ゼリーを置いておきましょう。
この事に関しましては、別の記事でもご紹介しておりますのでご参考までに見てみて下さい。
参考記事:飼育ケースの選び方。飼育目的にあったケースサイズを選ぼう!
NG行為はあるのか
では、長生きをさせる上でのNGな事もご紹介します。
①スイカやメロン等の水分の多いエサは避ける(オシッコが多く出るためケース内が汚れて不衛生になり易い)
②28℃以上の高温、20℃以下の低温での飼育は避ける
③むやみに刺激を与えたり、他のクワガタ・カブト等と戦わせたりしない(無駄に体力を消耗させない)
主に上記となります。要するに快適で過ごしやすい環境にて安静にしていてもらうという感じになります。
※ヒラタクワガタ 越冬し長生きする事も多い
冬眠はさせたほうが良いのか
最後にこれも気になるポイントではありますが、そもそも越冬する種類のクワガタを飼育する時に、冬を迎える頃から冬眠のような状況・状態を作った方が良いのか?という事です。月虫の見解では冬眠はさせた方が良い、という事になります。より自然に近い環境を提供してあげて、冬はしっかり冬眠させてあげます。冬場は活動を休止してもらって温かくなってきたら活動再開、これも長生きの秘訣だと思います。冬眠用のセットは別の記事でも扱っておりますので参考にしてみて下さい。
参考記事:飼育ケースの選び方。飼育目的にあったケースサイズを選ぼう!
※コクワガタ 成虫として活動開始後も越冬する
クワガタが長生きするもしないも、皆様のクワガタ愛に掛かっております。愛情をもって育ててあげて下さい。
クワガタを長生きさせる秘訣 まとめ
1 飼育ケースは大きめが良い(sサイズ以上)
2 水分の多いエサ(スイカ・メロンなど)は控える
3 適温(20℃~28℃)で飼育する
4 無駄に体力を消耗させないで安静にしておく
5 越冬する種類は冬に冬眠させるたほうが良い
6 クワガタ愛をもって接する
この記事でご紹介したアイテム
月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部でご購入頂けます。
>飼育ケースLサイズ
>飼育ケースMサイズ
>飼育ケースSサイズ
>飼育ケースSSサイズ
>昆虫ゼリー(プロテインゼリー)
>ハスクチップ
>あばれん棒
>国産オオクワガタ
>国産ノコギリクワガタ
>国産ミヤマクワガタ
>国産ヒラタクワガタ