今回は特徴的な内歯を持つクワガタ、プラティオドンネブトクワガタの飼育方法についてご紹介します。
プラティオドンネブトクワガタの基本情報
プラティオドンネブトクワガタってどんなクワガタ
プラティオドンネブトクワガタは、インドネシアに生息しているクワガタです。
体長は大きいものでは50mmを超える個体もいます。オノのような形状をした内歯や、羽部分に現れるスジが特徴的です。
幼虫飼育・産卵ともに比較的簡単に行うことができます。幼虫は6ヶ月程度で羽化します。
プラティオドンネブトクワガタを手に入れたら
プラティオドンネブトクワガタの成虫は、飼育ケースにハスクチップの様なものを敷いて、昆虫ゼリーを与えておけばOKです。飼育ケースは大きめのほうがベターです。
ワイルド(野外採集品)のメスを手に入れた場合は、産卵セットを組んでみてもよいでしょう。交尾済で卵を産める状態にある可能性がありますので、是非とも挑戦して頂きたいと思います。
プラティオドンネブトクワガタの基本情報 まとめ
1 インドネシアに生息している
2 大きいものは50mm程度になる
3 幼虫飼育・産卵ともに比較的容易
プラティオドンネブトクワガタの飼育に挑戦!
この項ではいよいよ本格的な飼育についてご説明します。流れとしましては
1.産卵
2.割り出し
3.幼虫飼育
4.蛹化・羽化
こんな感じになります。ではさっそく参りましょう!
メスに卵を産ませてみよう!産卵セットの組み方
▼成虫の成熟を確認する
産卵セットを組む前に、成虫の成熟具合を確認する事が必要になります。
成虫がエサを食べ始めたかどうかを確認してください。食べ始めていれば、交尾や産卵が可能な「成熟した状態」である可能性が高いと考えられます。
▼産卵セットを組む手順
1.飼育ケースLサイズの7分目くらいまで完熟マットを敷く(黒土マットでもOK)
2.そのマットを固める(上から手でギュウギュウ押しつける)
3.その上から2~3cm程度同じマットを入れる(押し付けない)
4.転倒防止のための止まり木と昆虫ゼリーを置いて置く
5.新聞紙をあいだにはさんでフタをする
産卵セットが完成したら、プラティオドンネブトクワガタのオスとメスを同居させます。同居させる期間の目安は1週間程度です。
オスがメスを攻撃したりする場合は、まだ交尾を行える程には成熟していない事が考えられるので、もうしばらく別々のケースで飼育を続けます。
※野外採集品のメスを持っている場合は、そのメスだけを産卵セットの中に入れます。
温度は25℃くらいに設定します。
セットができたら、無事に産卵をしてくれる事を祈ります。メスが潜っている時間が増えてきたら期待度大です。
卵や幼虫を確認してみよう!割り出しのやり方
メスの投入から1ヶ月もすれば割り出し(産卵ができたか否かの確認)を行っても良いと思います。どれほどの幼虫がいるのか楽しみです。
割り出しを行うタイミングとしては、ケースから幼虫が5~6頭見え始めてから行う事をおすすめします。
いつまで経っても幼虫が見えてこない場合は産卵をしていない可能性がありますのでもう一度オスメスの同居生活からやり直しとなります。
割り出しは大きめのタライの中や、新聞紙を敷いた上などに飼育ケースの中のマットをそっと撒けます。そして中に居る幼虫たちを取り出します。
小さい幼虫はまだ柔らかいため優しく触れるようにしてあげてください。そしてその幼虫たちを個別に飼育します。
幼虫飼育の開始
無事に割り出しを済ませたら、幼虫飼育がスタートします。ポイントさえ押さえれば難しい事はありません。
プラティオドンネブトクワガタはマットで飼育が可能です。
マット飼育(完熟マット・黒土マットがおすすめ)では空ボトルにマットを詰めて幼虫をその中に入れればOKです。
幼虫が食べ始めて中身が減ってきたら交換します。
【幼虫期間の目安】
25℃前後の温度管理をした場合で、6ヶ月程度となります。
蛹になったら
幼虫飼育を開始して数ヶ月後には幼虫のエサを食べる速度が落ち始める時があります。蛹になる準備を始める頃です。
蛹になり始めた事がビンの側面から見え始めてきましたら、そこからは羽化するまで安静にしておきましょう。ほじくり返したりする事はおすすめではありません。
蛹期間は、管理温度にもよりますが大体1ヶ月~1ヶ月半程度です。この期間はそっとしておく我慢の時期となります。
羽化に成功したら
蛹の期間を経ていよいよ羽化します。ビンの中で羽化をしますが、羽化して成虫の体になっても自力で菌糸やマットの中から出てくるまで待っててあげましょう。
プラティオドンネブトクワガタのブリードに挑戦 まとめ
1 産卵セットには完熟マット・黒土マットがおすすめ。底面から7分目まで固く詰める
2 産卵の管理温度は25℃前後が理想
3 飼育ケース内から幼虫が見え始めてきてから割り出しを行う
4 幼虫飼育は完熟マット・黒土マットがおすすめ
5 幼虫飼育の管理温度は25℃前後が理想(常温でも飼育可能だが時間はかかる)
6 羽化したら自力で出てくるまで安静に見守る
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