今回はダイオウヒラタクワガタの飼育について紹介いたします。
ダイオウヒラタクワガタの基本情報
ダイオウヒラタクワガタってどんなクワガタ
ダイオウヒラタクワガタは、インドネシアのジャワ島に生息するクワガタで、オスは気性が荒くて力も強い、暴れん坊のイメージです。大きいものでは90mm程度になります。
ダイオウヒラタクワガタを手に入れたら
ダイオウヒラタクワガタの成虫は、飼育ケースにハスクチップの様なものを敷いて、昆虫ゼリーを与えておけばOKです。飼育ケースは大きめのほうがベターです。
ダイオウヒラタクワガタの基本情報 まとめ
1 インドネシアのジャワ島に生息している
2 オスは気性が荒く力も強い
3 大きいもので90mmくらいになる
ダイオウヒラタクワガタに卵を産ませてみよう!
成熟の確認
卵を産ませるにあたってはオスメスそれぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。成熟の目安はエサの食べ始めから3~4か月程度となります。
交尾(ペアリング)
ダイオウヒラタクワガタは気性が荒いため、オスメスを交尾のために同居させてそのまま放っておくとオスがメスを攻撃する危険性が高くなります。「ハンドペアリング」を行い、交尾が確認できたらオスメスを離してやるとよいでしょう。
▼ハンドペアリングの参考記事
クワガタの交尾とは?飼育をする時に役立ちます。
産卵セットの組み方
▼産卵セットを組む手順
1.飼育ケースLサイズの7分目くらいまで完熟マットを敷く(黒土マットでもOK)
2.そのマットを固める(上から手でギュウギュウ押しつける)
3.その上から2~3cm程度同じマットを入れる(押し付けない)
4.転倒防止のための止まり木と昆虫ゼリーを置いて置く
5.新聞紙をあいだにはさんでフタをする
産卵セットが完成したら、交尾済のダイオウヒラタクワガタのメスを投入します。※野外採集品のメスは交尾済である可能性が高く、そのまま投入しても産卵することが多い。
温度は25℃前後に設定します。
セットができたら、無事に産卵をしてくれる事を祈ります。メスが潜っている時間が増えてきたら期待度大です。
卵や幼虫を確認してみよう!割り出しのやり方
メスの投入から1ヶ月もすれば割り出し(産卵ができたか否かの確認)を行っても良いと思います。どれほどの幼虫がいるのか楽しみです。
割り出しを行うタイミングとしては、ケースから幼虫が5~6頭見え始めてから行う事をおすすめします。
いつまで経っても幼虫が見えてこない場合は産卵をしていない可能性がありますのでもう一度オスメスの交尾からやり直しとなります。
割り出しは大きめのタライの中や、新聞紙を敷いた上などに飼育ケースの中のマットをそっと撒けます。そして中に居る幼虫たちを取り出します。
小さい幼虫はまだ柔らかいため優しく触れるようにしてあげてください。そしてその幼虫たちを個別に飼育します。
ダイオウヒラタクワガタに卵を産ませてみよう まとめ
1 成熟の目安はエサの食べ始めから3~4か月後
2 産卵時は25℃前後の温度管理が必要
3 割り出しはタイミングが重要
ダイオウヒラタクワガタを羽化させよう(幼虫飼育)
割り出しを行った後の幼虫や卵は個別に管理を行い、その後幼虫飼育へと移行します。
ダイオウヒラタクワガタの幼虫飼育方法
ダイオウヒラタクワガタの幼虫飼育は容易な部類に入ります。容器のサイズは1100~1400cc程あれば充分です。エサの種類は菌糸・発酵マットともに使用可能です。菌糸であれば「Basic」か「Element」、発酵マットであればきのこマットがおすすめです。なお発酵マットよりも菌糸で飼育した方が大きく羽化する傾向がありますので、サイズを狙うのであればおすすめです。
飼育の理想的な温度は20~25℃くらいです。
幼虫飼育期間は上記の温度管理で6~12ヶ月程度になります。ただし飼育温度やエサ、幼虫のオスメスによっても前後します。
蛹(さなぎ)になったら
幼虫は3齢になり大きく成長した後で蛹になる準備を始めます。蛹化が確認できたらなるべく安静に見守り、万が一蛹室を壊してしまった場合には人工蛹室に移し替えてあげましょう。
羽化に成功したら
蛹の期間を経ていよいよ羽化します。ビンやケースなど容器の中で羽化をしますが、羽化して成虫の体になっても自力でマットの中から出てくるまで待っててあげましょう。
ダイオウヒラタクワガタを羽化させよう まとめ
1 幼虫飼育時の温度は20~25℃前後が理想
2 幼虫期間は6~12ヶ月程度(ただし温度・エサ等により前後する)
3 蛹化が始まったら安静にして、自力で成虫が出てくるまで見守る
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