スジクワガタとは
スジクワガタってどんなクワガタ?
スジクワガタとは日本やその他のアジア諸国に生息しているクワガタで、分類的には、オオクワガタ属コクワガタ亜科に属するクワガタです。体長は小さく大きな♂でも40mmに満たないものがほとんどです。色は黒く、縦にスジが通っている事が特徴といえます。
他の多くのクワガタ同様に樹液を吸ってエサとしていますが、時に草の茎をかじって液を吸う事もあるようです。国内の多くの地域に生息しておりますが、局地的で特定の場所でしか発見できないなどの事もあり、コクワガタのようにはなかなか見つける事は難しいようです。
スジクワガタの寿命
スジクワガタの寿命ですが、長いものでは2年程度生きるようです。羽化時期にもよりますが、羽化後そのまま木の中で越冬し、暖かくなってから野外に出てくるパターンもあるようです。一度野外にて活動をおこなった成虫が、もう一度越冬する事もあるようです。
飼育下のスジクワガタもだいたい1~2年程生きるようです。環境的には野外に比べますと、安全安心ではありますので、長生きはし易いと思われます。飼育しているクワガタを長生きさせる秘訣につきましては別の記事でもご紹介しておりますので、参考にしてみて下さい。
参考記事;クワガタの寿命はどのくらいだろう。長生きさせるにはどうするの?
スジクワガタの見分け方はあるのか
スジクワガタ。これを話すときに必ずと言っていい程でてくるのがその見分け方になってくると思います。コクワガタやネブトクワガタなど、小さな種類のクワガタとの見分け方は確かに難しいところではあります。その見分け方についてご説明致します。
▼スジクワガタのオスの特徴
特徴としては、体に厚みは少なく平べったい形状をしています。色はツヤのない黒色をしています。
・スジクワガタのオスの見分けポイント
1 背中に比較的濃い縦筋があること
2 内歯が斧のような形になること
上記1、2のような特徴が見られれば、スジクワガタの可能性が高いといえるでしょう。
※スジクワガタの内歯は、大型になるほどその特徴が良く現れてはっきりと斧状になるが、小型の場合は「少しふくらんだだけ」程度にとどまり、他の種との見分けが難しい場合があります。
▼スジクワガタのメスの特徴
日本に住んでいるクワガタのメスは、オスに比べてサイズが小さく、形状も似ていることが多いため、別の種類のクワガタとの見極めが難しいとされています。ですが、チェックするポイントをおさえることで、高い精度でスジクワガタを特定することができます。
・スジクワガタのメスの見分けポイント
1、足の頸節(けいせつ)が前方向に広がる形状をしていること
→この特徴を持っているのはスジクワガタとヒラタクワガタになります。
2、背中に「ツヤが無く」、「濃い縦筋がある」こと
→スジクワガタとヒラタクワガタの違いは背中に現れます。ツヤの有無、筋の濃さで、見分けることができます。
※ただしオスメスとも、個体差や状態により100%の判別が難しいことはお断りしておきます。
スジクワガタは販売されているのか?価格はどれくらいか
スジクワガタは、通信販売などで1000円くらいから販売されています(2016年3月現在)。
価格もお手頃で、飼育もしやすい種なので、初めてクワガタを飼ってみようという方にもおすすめです。
スジクワガタとは まとめ
1 日本に住んでいる比較的小さめのクワガタ
2 オスメスとも背中に縦筋が入っている
3 オスの内歯は斧のような形になる(大きなオスほどその特徴が出る)
4 スジクワガタのメスはヒラタクワガタのメスによく似ている
5 初めて飼う人にもおすすめ(価格が手頃で飼育もしやすい)