ゼリーとは
ゼリーの量について
まずはクワガタやカブトムシのゼリー(以下昆虫ゼリー)の量についてご説明致します。
一般的に最も多いのが16gのゼリーだと思われます。最も汎用的で流通量も多いものだと思われます。それ以外でも、17g、18gなど、だいたいその辺りが多いです。
その量のゼリーの場合ですと、1袋の中には50個程度入っている物が一般的です。中には50g以上のゼリーもあり多岐にわたります。
ゼリーの形状もいくつかありますが、一般的なゼリー(食用のような)と同じ形状のものや、それよりやや薄く、広口になっているものもあります。だいたいこの2種類の形状が昔からの主流です。
大型のカブトムシなどには口の広いゼリーを使用している方が多く、カブトムシやクワガタの種類によっても使い分けがされている事が多いです。
ゼリーの種類について
昆虫ゼリーにはいくつかの種類があります。黒糖ゼリー、高タンパクゼリーなどです。
飼育の過程によって使い分けている飼育者の方もいらっしゃるかと思いますが、特に産卵を控えているいるメスなどには高タンパクゼリーを使用している方が多いと思われます。
通常の場合はどちらを使用しても特に問題はありません。
ゼリーの与え方
昆虫ゼリーの与え方(使い方)ですが、実に簡単です。食用ゼリー同様に、封を切って飼育ケース内に入れておくだけ、以上です。
あえて注意点などをご説明しますと、水平に置くようにして下さい。斜めにおいてしまいますと容器の中から液体がこぼれ易く、飼育ケース内が汚れやすくなってしまいます。
あとは真夏の暑い時期は特にですが、封を切ったゼリーを必要以上には置かないようにして下さい。全てのエサを食べ終わる前に劣化してしまう可能性もあるからです。
また、より食べやすくしてあげるためのグッズとして、ゼリーカッターやエサ皿などがあります。そういった便利グッズも活用しますと、飼育がしやすくなりますので、是非ともお試し頂ければと思います。
このように、いくつかのポイントさえ守って頂ければ、昆虫ゼリーは特に難しい事もなく、カブトムシやクワガタのエサとしては、非常に扱いやすいエサだと思われます。
ゼリーに賞味期限(消費期限)はあるのか
そのほとんどの昆虫ゼリーには、包装袋に消費期限が明記されております。袋に記載がない場合などでも、特に通信販売などでご購入する場合などは、そのページに記載がなされております。
種類によっても期限はまちまちで、且つ期限を過ぎると本当に使用不可能であるのかというと何とも言えないところです。
昆虫ゼリーにおけます期限でいいますと、おそらく開封後の劣化までの期限の方が重要かと思われます。開封後に、あまりに早く劣化してしまったりしますと困ってしまいます。
使用環境や温度帯にもよって劣化の度合いはまちまちですが、あまり暑い時期などはやはり、必要以上に封を切らない方がおすすめかと思われます。
封を切らない場合でも、高温多湿は避け、やや涼しめの場所で保管する事をおすすめします。
ゼリー交換について
飼育をしておりますと、当然昆虫ゼリーは徐々に減っていき、容器の中身が空に近づきます。そうでなくても中身が減って行くほど、カブトムシやクワガタにとってはやや食べづらくなってきます。
そうなりましたらゼリー交換のタイミングです。早めに交換をしてあげるようにして下さい。
交換の頻度、つまりこれはゼリーが減っていく量の問題になると思いますが、これは種類によってまちまちです。ほとんどがカブトムシやクワガタの大きさに比例しております。
ヘラクレスオオカブトやゾウカブトのような、大きな個体は多くの量を食べます。ほぼ毎日のように交換が必要になります。特に産卵前のメスは大食いです。それに比べますと、コクワガタのような小さな個体は食も細く、交換頻度は少ないです。
これらをまとめますと、大きな個体を飼育する場合は、より多くの昆虫ゼリーが必要になる、こういう事になるわけです。
ゼリーを食べない場合
カブトムシやクワガタが昆虫ゼリーを食べない状況についてご説明します。
まず最初に、羽化したての成虫ですが、カブトムシやクワガタ問わず、基本的には昆虫ゼリー(その他のエサも含め)は食べません。
羽化した成虫が昆虫ゼリーなどのエサを食べ始める事を後食(こうしょく)と言いますが、種類によって期間には差がありますが、羽化直後は何も食べないというのが一般的です。そして成虫としてのエサを食べ始める事を、後食開始等と言ったりします。
羽化したての成虫が昆虫ゼリーを食べなくてもあまり心配はありません。
昨日まで昆虫ゼリーを食べていたのに、今日はなぜか食べていない。ではこういった場合はどうなのでしょう。月虫の見解としましては、環境(温度・湿度)を整えて、しばらく見守る、こういった事になります。
例えば急に寒くなってきた、急に暑くなってきた。こういった変化でもカブトムシやクワガタは敏感です。昆虫たちは変温動物ですので、特に寒くなると動きが悪くなり、活動も鈍くなります。
ですのでまずは環境をもう一度確認した上で、しばらく静観してみましょう。突然エサを食べなくなった場合は、もちろん衰弱も考えられますが、どちらにしても一旦は環境を整えて静観する事をお勧めします。
ゼリーとは まとめ
1 昆虫ゼリーの内容量は16~18g程度が主流
2 形状は大まかに2種類ある
3 消費期限は記載されている事が多い(若しくは販売ページに記載)
4 大型の個体ほどよく食べるのでゼリー交換の頻度も高い
ゼリーのあれこれ
ここからはちょっとひと休み的な記事です。気持ちを楽にして読んでみて下さい。
どんな味がするのか
昆虫ゼリーは基本的には昆虫用ですので、本来であれば味なんか誰も知らないはずなのですが、こういった疑問を感じる方も中にはいらっしゃるかもしれません。
昆虫ゼリーは基本的には昆虫用なのですが、中には食べた事のある方々が・・・案外と多く(笑)、そういった方々の意見や感想を基に記事を書いてみたいと思います。
どうやら薄味のようです。何と比べてと言いますと当然、人間用のお菓子としてのゼリーという事になります。食感自体はお菓子のゼリーと同様ではありますが、味自体は薄く、匂いもお菓子のゼリーほどにはしないようです。
ですのでやはり、人間は昆虫ゼリーではなくお菓子のゼリーがお勧めだと思います(笑)。
完全に蛇足ですが、聞き取り調査の結果、中でも黒糖ゼリーが一番おいしくないらしいです。(賛否両論はあるかと思いますが)
人間が食べるとどうなるか
たまにお問い合わせがありまして、小さなお子様が誤って食べてしまったのだけれども、特に問題はありませんかといった内容です。
もちろん人間が1個や2個食べてしまったとしても大きな問題はありませんが、可能な限りお子様がお口にしないように気を付けて頂きたいと思います。
万が一食べてしまった場合でも、1個や2個であれば人体には影響はないと考えられます。もちろん常食はしないようにして下さい。
作る事は可能か?作り方は
昆虫ゼリーを作る事はできるのでしょうか。また作り方はあるのでしょうか。黒糖や果汁を粉ゼラチンや寒天などで固めるなどして作る事は可能だとは思います。要するにお菓子のゼリーと似たような作り方になると思われます。
ですが、長期保存や原価などを考えますと、自作で作るよりも市販のゼリーの方がお得にはなると思われます。
特にこだわりなどが無い場合は市販のものがオススメ、という事になりますが、前項でご紹介しましたように、万が一お子様が食べてしまったら、という事を考えますと、最初から人間用をカブトムシやクワガタに与えるという方法も、逆にアリ、とも考えられます。
ゼリーのあれこれ まとめ
1 昆虫ゼリーは人間的には薄味らしい
2 黒糖ゼリーは特においしくない、らしい(個人差あり)
3 お子様が食べても1個や2個なら問題はありませんが、なるべく食べない方が良い
4 昆虫ゼリーを作る事はできますが、経済的な事や保存性を加味すると市販の物を購入した方がお得
この記事でご紹介したアイテム
月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部にてご購入頂けます。
>昆虫ゼリー
>ゼリーカッター
>エサ皿
>国産オオクワガタ
>ヘラクレスオオカブト