世界のクワガタ図鑑 ヒラタクワガタのご紹介をします。

本土産ヒラタクワガタ クワガタの種類

ヒラタクワガタのご紹介

世界には何種類のヒラタクワガタがいるのか

ヒラタクワガタは、クワガタムシ科の中のドルクス属の中のヒラタクワガタ亜属と呼ばれております。その亜属の中の1種がいわゆる一般的なヒラタクワガタ(ドルクスティタヌス)です。
この一般的なヒラタクワガタの場合ですと、日本ではさらに12種類の亜種(サキシマヒラタ・トクノシマヒラタなど)が確認されているようで、この分類に関しましては今後も増えていくのではとも言われているようです。
その多くの亜種には名前の頭に地名がついておりますて、スマトラ諸島のスマトラヒラタクワガタなどがその一例です。

ちなみに、ダイオウヒラタクワガタやアルキデスヒラタクワガタは、上記のヒラタクワガタとは厳密には違う種類で、また日本のスジブトヒラタ等も違う種類らしいです。
ですがこの記事では、同じヒラタという名が付きますのでまとめてご紹介致します。

日本のヒラタクワガタ(ホンドヒラタ)

本土産ヒラタクワガタ2

ヒラタクワガタの特徴とは

ヒラタクワガタの特徴としましては、その名の通り、日本国内・海外問わず、体が平べったく横幅が広いという事が言えます。その他に、オオヒラタと呼ばれている種は、他のクワガタと比べますと、比較的に前脚も太めなものが多いという傾向があります。体の色は基本的にはその多くが黒色をしております。

大アゴの特徴としましては、大きな内歯です。内歯は根元寄りにあるものと、真ん中辺、真ん中より上にあるものとに分かれる事があります。特にスマトラヒラタクワガタ等は生息地域によってその傾向が顕著です。もちろん生息地域により大アゴ自体の形状が異なる事もあります。そしてどれもアゴで挟む力は強烈といえます。これはヒラタクワガタ世界共通の特徴かと思われます。

そして何と言いましても最大の特徴は強暴でケンカっ早いという事だと思います。そこへきて挟む力が強烈、飼育には充分注意が必要となります。

世界最大のヒラタクワガタ パラワンオオヒラタクワガタ
パラワンオオヒラタクワガタ

ヒラタクワガタの生息地域とは

ヒラタクワガタの生息地域ですが、東南アジアを中心に、日本、中国、朝鮮半島に生息しております。基本的には南国育ちですので、日本国内では西日本に多く生息し、東日本でも暖かい地域にのみ生息しているという事です。日本でも以前と比べますと、温暖化の影響などもありまして、徐々に生息地域が北上してきているようです。また多湿を好む傾向があるらしく、川沿いなど、湿度の高い場所に多く見かけられる事があるようです。

スマトラオオヒラタクワガタ(アチェ産)
スマトラオオヒラタクワガタ アチェ産

ヒラタクワガタ図鑑

では具体的に写真で見てみたいと思います。同じ種ということもあり、パッと見は似ておりますが、大アゴの特徴や体の大きさに差が出ます。

パラワンオオヒラタと並び最強の呼び声も高い、スマトラオオヒラタクワガタ
スマトラオオヒラタクワガタ

ボディの太さが貫禄のアルキデスヒラタクワガタ
アルキデスヒラタクワガタ短歯

大アゴにも特徴のあるダイオウヒラタクワガタ
ダイオウヒラタクワガタ

背中のスジが特徴のスジブトヒラタクワガタ
スジブトヒラタ

シルエットは美しいタウネスヒラタクワガタ
タウネスヒラタ

大型ではないもののボディは太いパプアヒラタクワガタ
パプアヒラタ

ヒラタクワガタのご紹介 まとめ

1 オオクワガタ属の最大種で世界で25亜種が確認されている
2 東南アジアから中国大陸、朝鮮半島、日本に生息している
3 挟む力が強烈で気性も荒い

ヒラタクワガタについてのあれこれ

ヒラタクワガタの飼育の難易度

ヒラタクワガタの飼育に関しましては比較的に容易なものだ多いです。マット産卵、割り出し後幼虫が大きくなり始めましたら菌糸ビンにて飼育。基本的にはこんな流れになります。幼虫飼育も必ず菌糸ビンが必要という訳ではなく、最後までマット飼育も充分できます。そういった意味ではやはり飼育はし易い方だと考えられます。

気を付けるポイントとしましては強いて言うなれば、温度管理かもしれません。先述したとおり、ヒラタクワガタは基本的には南国出身と思われます。日本に生息しているものも、だいたいは暖かい地域に生息しております。ですので25℃~27℃とやや高めでの飼育が必要かと思われます。

東南アジアに生息しているクワガタやカブトムシの全てがやや高めの飼育という訳ではありませんが、特にヒラタクワガタに関しましては平地などに生息している種が多く、結果、暖かい環境に慣れ親しんでいるため、飼育もやや高めの温度で飼育を行う事が理想的なわけです。これがやや高山よりの地域に生息している種類に関しましては、それより2℃~3℃程低めでも良い訳です。

本土産ヒラタクワガタの幼虫
本土産ヒラタ幼虫

ヒラタクワガタの流通量

ヒラタクワガタの流通量ですが、これまた他種に比べますと比較的に多いと思われます。もちろん種類にもよりますが、例えば、アルキデスヒラタ、スマトラオオヒラタなどは大変多いです。逆に比較的に少ないのが、ボルネオ島のものや、フィリピンのもの、例えばトラキクスヒラタクワガタやテイオウヒラタなどがそれに該当します。

流通量の少ないトラキクスヒラタ
トラキクスヒラタ

ヒラタクワガタの値段

ヒラタクワガタの流通単価ですが、外国産のペアでも1,000円台で購入できるものもありますし、中には10,000円近くするものもあります。共通して言えますのは、♂が大きい程高くなるという事です。その他には前項でもご説明致しました、稀少性(流通量の少なさ)によっても違います。簡単に言いますと、流通量の少ない物の方が高いという傾向があります。前項同様に、トラキクスヒラタやテイオウヒラタなどは高価な種類に入ります。

テイオウヒラタクワガタ ヒラタの中では高価
テイオウヒラタ

ヒラタクワガタの人気度

ではヒラタクワガタの中の人気種とは一体何でしょうか。やはり大きなヒラタクワガタ(オオヒラタクワガタの種類)が大変人気であるという事は言えると思います。再三に渡りまして名前がでている、パラワンオオヒラタやスマトラオオヒラタ(これらがオオヒラタクワガタの種類です)などです。オオヒラタではない物の中ではアルキデスヒラタやダイオウヒラタなども人気があります。国産ヒラタクワガタもオオクワガタやミヤマクワガタと並び人気種の1つと言えます。ヒラタクワガタはクワガタ界の中でも人気グループに属しているといっても過言ではないでしょう。

パラワンオオヒラタクワガタ
パラワン1

ヒラタクワガタについてのあれこれ まとめ

1 一般的には飼育は比較的容易な種類
2 流通量は種類によって違う、フィリピンやボルネオ島のものが少なめ
3 流通量の少ない種類ほど高価になる傾向あり
4 人気は高い種類といえる

この記事でご紹介したアイテム

月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部にてご購入頂けます。
黒土マット(産卵用)
完熟マット(産卵用)
きのこマット(幼虫飼育用)
菌糸ビンE-800(幼虫飼育用)
菌糸ビンE-1100(幼虫飼育用)
菌糸ビンE-1400(幼虫飼育用)
国産ヒラタクワガタ
パラワンオオヒラタクワガタ
スマトラオオヒラタクワガタ
アルキデスヒラタクワガタ

スマトラオオヒラタクワガタ 世界のクワガタ・カブト紹介

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