世界のオオワガタのご紹介|王道のクワガタムシ

クワガタの種類

本日は「オオクワガタ」をご紹介します。

クワガタ飼育の王道!オオクワガタ

日本のオオクワガタの特徴

日本で最も人気の高いクワガタ『オオクワガタ』、性格はおとなしくて交尾の後には、メイトガードと言ってオスとメスとが仲良く餌を食べたり、メスが餌を食べるのをオスが近くで見守る行動がよく見られます。手軽に産卵、幼虫飼育、蛹、羽化までを観察し楽しむクワガタとしては最適です。

クワガタブーム(1990年代後半)には『黒いダイヤ』と呼ばれ高値で販売されていました。80mmのオオクワガタが一千万円!とニュースになった事もありました。有名な産地、3大産地として『山梨県韮崎』『大阪府能勢』『筑後川流域一帯』と言われ山梨県や大阪府には台場クヌギに国産オオクワガタは生息していたそうです。台場クヌギとは、薪や炭を作る材木やシイタケ栽培のホダ木にするために、人の手で植えられたクヌギの木で、ある程度の高さの切り株を残して切ります。残った切り株は枯れずに、周囲から新芽が伸びて来ます。その新芽から新しい幹が多数成長して異常に太い幹やウロが出来たクヌギの木です。そのウロにオオクワガタが生息していたようです。

野外採集のオスの最大サイズは76.6mmと言われております。弊社のスタッフ採集記録ではオスは57.3mmです。オスの飼育ギネスは1999年には80mm、それから17年経過してなんと!!90.5mmが2017年にBE-KUWA飼育レコードで認定されました!野外でとれたオオクワガタより飼育下のオオクワガタの方が大きくなるのは、飼育者達の色々な試行錯誤と「菌糸ビン」のおかげです。

 

オオクワガタ

 

オオワガタ図鑑(オオクワガタ近縁種)

和名にオオクワと付くクワガタは21種類以上(亜種含まず)いると言われております。和名とは日本国内で通用する名称で、見た目からのイメージで決まっているフシがあります。

今回は、オオクワガタと近縁種(生物の分類で近い関係にある種)をご紹介いたします。

 

ホペイオオクワガタ

オオクワガタはホペイオオクワガタから枝分かれしたと言われており1番近い関係にあります。眼上突起が鋭く、大顎の湾曲が特徴で鋭いアゴと上から見るとアゴの外歯と内歯が重なりやすく見えるのが特徴です。2000年頃にはブームがあり、むし社発刊のBE-KUWA1号にも特集されました。野外採集ギネスはオス78.0mm・飼育ギネスはオス83.3mm(BE-KUWA飼育レコード)です。

ホペイ1

グランディスオオクワガタ

ホペイオオクワガタの次に近いのはグランディスオオクワガタです。グランディスとは『雄大な』という意味をもっています。内歯が真横を向くのが特徴で、オオクワガタの中でもっも大きくなる種といわれています。生息地は中国(雲南省南部)・ラオス北部・ベトナムなどです。気性が荒く産卵させるために交尾をさせるにも一苦労する事が多いです。野外採集ギネスはオス91.5mm・飼育ギネスはオス95.0mm(BE-KUWA飼育レコード)です。

グランディス1

クルビデンスオオクワガタ

次に近縁種としてあげられるのはクルビデンスオオクワガタです。クルビデンスとは『曲がった歯の』という意味で名前の通り内歯がひねり曲がっています。生息地はネパール・ブータン・インド北東部・ミャンマー北部・タイ北部・ラオス・ベトナム・カンボジア・中国(チベット自治区東部・雲南省・広西壮族自治区・海南島)などです。野外採集ギネスはオス81.5mm・飼育ギネスはオス85.6mm(BE-KUWA飼育レコード)です。

クルビデンス1

 

パリーオオクワガタ

次に近縁種としてあげられるのはパリーオオクワガタです。東南アジアの島々などに隔離された地域に分布しているため産地により大顎に特有の形態がみられ、人気の産地はミンダナオ産で大顎は最も発達して内歯がより上を向いています。野外採集ギネス・飼育ギネスともにオス79.0mm(BE-KUWA飼育レコード)です。

ミンダナオパリー1

オオワガタ図鑑(オオクワガタ近縁種)のまとめ

1 日本のオオクワガタはオスとメスが仲がいい
2 日本のオオクワガタの飼育ギネスは現在90.5mm、天然オオクワガタよりかなり大きい(天然76.6mm・飼育90.5mm)
3 オオクワガタの1番の近縁種はグランディスオオクワガタ

オオクワガタについてのあれこれ

オオクワガタの飼育法と難易度

今日ご紹介しましたオオクワガタの成虫ですが成熟(羽化から半年以上たっている)していて温度が25℃以上でエサをしっかりと食べていれば交尾と産卵が可能です。

日本のオオクワガタやホペイオオクワガタ、グランディスオオクワガタなどは、ひと冬越させた方がより産卵が安定しやすいです。

グランディスオオクワガタは気性が荒く、交尾をさせる時には注意が必要ですので難易度は高いです。他の種はオスとメスを同じケースに入れても問題なく交尾と産卵が可能な場合が多いです。

交尾後は、産卵材と発酵マットで産卵セットを組むのが一般的ですが日本のオオクワガタは、オオクワガタ専用産卵初めてセットで産卵の実績が多くあります。これは菌床産卵です。

産卵数は幼虫が70頭とれた実績があります。

幼虫飼育には、オオヒラタケ系の菌糸(E-800EP-800E-1100EP-1100)か発酵マット(きのこMat)が良いです。

みなさんも産卵や幼虫飼育にチャレンジしてみてください!

オオクワガタの流通量

現在、飼育されたオオクワガタの幼虫や成虫は流通量も多く比較的、購入しやすい価格で販売されています。親虫のサイズが大きい物(良血統)でありますと流通量も少なく高価になります。野外でとれたオオクワガタは、ほとんど販売がなくて高価な値がつきます。

オオクワガタについてのあれこれ まとめ

1 交尾と産卵には、成熟と温度・エサの食べが重要
2 産卵セットは材と発酵マット
3 日本のオオクワガタはオオクワガタ専用産卵初めてセットで産卵の実績が多くある
4 幼虫飼育には オオヒラタケ系の菌糸か発酵Mat(きのこMat)がおススメ
5 飼育された幼虫・成虫は買いやすい
6 良血統や野外でとれたオオクワは高価

この記事でご紹介したアイテム

>菌糸 E-800EP-800E-1100EP-1100

>発酵マット きのこMat

国産オオクワガタ 世界のクワガタ・カブト紹介

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