コーカサスオオカブトの基本情報
コーカサスオオカブトってどんなカブトムシ
コーカサスオオカブトは東南アジアに生息している大型のカブトムシです。主にスマトラ島やジャワ島・マレー半島やインドシナ半島などの標高の高い山に生息しております。種類としましてはアトラスオオカブト(カルコソマ)属に含まれます。ヘラクレスオオカブトと並んで最強との呼び声も高く、まさにカブトムシ界のツートップと言えるカブトムシだと思われます。もちろん人気も高く、日本国内でも流通量の多いカブトムシでもあります。
コーカサスオオカブトの特徴
コーカサスオオカブトの特徴としましては、やはりアトラスオオカブト(カルコソマ)属に含まれるという事もあり、その3本角が特徴といえます。人気の秘訣の1つはここにあると言えるでしょう。色は黒く、やや青みがかっております。風貌的にはアトラスオオカブトに似ておりますが、決定的に違う部分としましては、コーカサスオオカブトには頭角に1本の目立った突起がある事です。しかしやはり最大の特徴はその体の大きさであり、凶暴性だと言えるでしょう。最大では120mmに達するものもあり、同じ属の中でも最大級です。また闘争本能も強く、野外ではケンカ相手をバラバラに砕いてしまう事も時にあるようです。まさに番長といえるでしょう。
コーカサスオオカブトの基本情報 まとめ
1 東南アジアの高い山に生息している
2 3本角を持っている
3 頭角に突起がある
4 体が大きい(120㎜超えもある)
5 ケンカも強い
コーカサスに卵を産ませてみよう
成熟の確認
さてコーカサスオオカブトに卵を産ませてみようという事ですが、交尾をさせる上で確認が必要な項目としまして、成熟の確認があります。野外採集の場合ですと、既に成熟済と見なす事も可能ですが、飼育下のものに関しましては、成熟したか否かを確認する必要があります。コーカサスオオカブトは特に気性も荒く、♀殺しもありえますので、成熟の確認は重要項目ともいえます。その確認方法ですが、昆虫ゼリーなどのエサを食べ始めてから1カ月もすればだいたいOKかと予測されます。寿命もさほど長くないため、クワガタのように3カ月といった長い期間は必要ないと思われます。
同居生活とハンドペアリング
成熟の確認ができましたら、いよいよ産卵をさせます。1~2週間程♂♀を同居させてみましょう。その時のセットですが、クリーンケースMサイズにハスクチップなどの入れて、転倒防止材、昆虫ゼリーを入れればOKです。この際にハスクチップはあまり多く入れないようにして下さい。念のために、♀が潜ってしまわないようにするためです。
♂♀の同居以外では、もちろんハンドペアリングという方法もあります。♀の上に♂を乗せて行います。この方法により交尾の確認ができれば、より手堅いという事になります。
交尾・産卵のときの温度管理は25℃前後が良いと思われます。
産卵セットの組み方
産卵セットですが、他種のカブトムシ同様に作ります。クリーンケースLサイズに、完熟マット又は黒土マットをつめて(ケースの底面の6分目程度)、上からギュウギュウと手で押し詰めます。その上に同じマットを2~3cm程入れてます。この時は軽めにふんわりと入れます。そして昆虫ゼリーと転倒防止材を入れて完成です。昆虫ゼリーは5~6個入れて置いても大丈夫です。この産卵セットの中に♀を入れて1月半程待ちます。
♀が無事に卵を産んでくれるか、どれほど産んでくれるのか楽しみが広がります。
採卵・割り出しについて
産卵セットに♀を入れて、1月半程経過しましたら、いよいよ割り出しを行ってみます。ヘラクレスやコーカサス、ゾウカブトなど、大型のカブトムシの場合は小マメに採卵することもおすすめです。♀がマットの中に潜っている時などに、誤って卵を潰してしまう事も考えられるからです。マメに採卵し、マットの中の卵を減らして、潰されてしまうリスクを減らすという訳です。
割り出しで取り出しました卵は個別で管理を行います。この時のマットは産卵セットに使用したマットと同じものを使用して下さい。
コーカサスに卵を産ませてみよう まとめ
1 交尾に際しては成熟の確認を行う
2 産卵セット投入後はマメな採卵もおすすめ
3 割り出した卵は個別にて管理
コーカサスを羽化させよう
幼虫飼育の開始
卵の個別管理を行ううちにやがて卵が孵化します。全ての卵が無事に孵化するとは限りませんが、やがて小さな初齢の幼虫になります。無事に孵化した幼虫は、同じく産卵セットに使用したマットと同じマットにて飼育を継続します。種類は変えず、新しい物に取り換えて飼育を行うようにして下さい。
そうして幼虫が大きくなってきましたら(2~3cm)、より栄養価の高い、きのこマットを徐々に加えていく(ブレンドしていく)事をお勧めします。最終的にはこの栄養価の高いマットのみでの飼育に移行していきます。
幼虫が孵化したての小さいうちは多頭飼育でも全く問題はありませんが、より大きな幼虫にしたい場合などは、マットを切り替える頃から単独飼育を行う事をおすすめします(飼育ケースS~Mサイズ)。もちろん飼育ケースや容器に余裕がない場合などは長い期間(蛹化前までなら)多頭飼育でも大丈夫です。
幼虫飼育の期間ですが、管理温度にもよりますが、約1年半ほど掛かります。その間には何度もマット交換も必要となります。容器の中にフンが多く見えてきたらマット交換を行って下さい。幼虫飼育に関しましても25℃前後でOKです。
サナギになったら
長い幼虫期間を経て、やがてサナギになる準備を行います。飼育ケースの中のフンが増えるペースが遅くなったり、幼虫が黄色く色づいてきたり、動いている様子が少なくなってきましたら、蛹化するサインです。そういった場合は、なるべくマット交換など、飼育ケース内を動かすような行為は控えて下さい。どうしても中の様子が気になる場合などは露天堀り(上から少しづつ掘る)で中の様子を伺う程度が良いかと思われます。
サナギになっている様子が確認できましたら、安静にして置いて下さい。自力で羽化し、且つ自力でマット内から出てくるまで待っている、くらいの気持ちで見守ってあげる事が大切です。
羽化に成功したら
いよいよコーカサスオオカブトが羽化し成虫になります。その大きな体と青み掛かった黒い色、そして貫禄の3本角とのご対面です。羽化したての成虫はすぐにはエサを食べません。一応は飼育ケース内に置いておきますが、食べなくても心配はいりません。
コーカサスオオカブトは寿命はあまり長くはありませんので、大切に、カブトムシ愛を持って飼育に望んで下さい。
コーカサスを羽化させよう まとめ
1 幼虫飼育期間は約1年半程度かかる(管理温度によっても変動する)
2 管理温度は22℃~24℃程度が目安
3 成虫での寿命はあまり長くないのでその分愛情を持って飼育する
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>アトラスオオカブト