今回の記事は夏休みの自由研究をカブトムシでやってみよう!という記事です。
テーマはたくさんありますがその中から比較的挑戦し易いものをご紹介致します。
夏休み中でもできる事と1年間かけて調べるものとありますが、楽しく学べる事間違いなしです。子供たちだけでなくご家族みんなでやってみるのもオススメです。では早速参りましょう!
カブトムシで自由研究 成虫編
まずは成虫編です。これは何とか夏休み中だけでもできそうな研究です。
カブトムシの大好物は何?
現在の昆虫飼育、とりわけカブトムシやクワガタの飼育では、そのエサは昆虫ゼリーが使用されている事がほとんどです。ですが昆虫ゼリーがまだ販売されていない頃は違うエサを与えていました。そこで、昆虫ゼリーやその他の果物などを使用しまして、カブトムシの大好物は何なのかを調べてみます。やり方はこうです。
昆虫ゼリーと同じ量目の果物などを用意します。昆虫ゼリーはだいたい16g~17gです。
そして期間を決めてどのエサが最も減っているのかを調べます。
注意点としましては、基本的には水分の多いエサは飼育に適しておりませんので、水分の多いエサを使用しての長期間の実験は控えるほうが良いと思います。また多くのエサを置いておく関係上Mサイズ以上の飼育ケースが望ましいと思われます。
カブトムシホイホイに挑戦
野外の国産カブトムシの♀は夏に産卵をします。それをとあるアイテムを使用して、♀が卵を産むように山や森の中に置いておき、ゲットした卵の数量を調べてみます。これを月虫ではカブトムシホイホイと呼んでいます。やり方はこうです。
雑木林の中にカブトムシやクワガタの産卵や幼虫飼育に使用する発酵マットを置いておきます。マットは完熟マットや黒土マットがオススメです。雑木林はなるべく広葉樹が多い山や森を選んで下さい。カブトムシの♀がマットの匂いにそそられて卵を産みに来るかもしれません。そして何箇所かに置いてみて、あとは夏休みが終わる頃にそのマットを回収しに行きます。例えばA地点は何個、B地点は何個、といった具合に統計を取ってみるのも良いと思います。
カブトムシホイホイは夏休み前から準備しておく事をお勧めします。6月下旬から7月上旬にかけて仕掛けておくとよいでしょう。注意点としましては、マットに穴を開けない事です。開けてしまいますとそこから乾燥が始まってしまう場合もあり、卵を産んでくれない事もあるからです。回収したマットに小さな喰いちぎられたような穴が開いていましたら期待度大です。ゲットした卵の管理に関しましては別の記事でもご紹介しておりますので是非とも参考にしてみて下さい。
参考記事;カブトムシの卵について楽しく学ぼう!あっと驚く発見あり!
袋に穴が開いていた場合は期待度大
カブトムシホイホイを行う場合はくれぐれも他人様の迷惑にならぬようご注意ください。山や森は私有地等の場合はきちんと許可をとってから行って下さい。
宜しくお願い致します。
カブトムシの産卵数を調べる
これもカブトムシの卵に関する実験です。ですので検証結果は早くても夏休みの後半になってしまう事がほとんどです。
やり方としましては成虫のペアを採集または購入します。
交尾・産卵させてその数量を調べてみます。この実験は卵の数量だけでなく、産卵するまでの過程や様子を細かく調べていくだけでも充分研究にはなります。
下記の「カブトムシ専用:産卵チャレンジset」を使えば本格的な産卵をお手軽に体験できます!
産卵の方法は別の記事でもご紹介しておりますので、参照してみて下さい。
参考記事;カブトムシの育て方!『1年間の飼育スケジュール』を覚えておこう!
自由研究成虫編のお勧めは、大好物のエサを決める実験です。理由としましては、エサの実験は比較的短い期間でできる事と、他の2つには失敗もありえるからです。ですがその2つも毎年チャレンジしていればコツも覚え、きっと面白い研究になると思います。
カブトムシで自由研究 成虫編 まとめ
1 大好物のエサを調べてみる
2 カブトムシホイホイに挑戦してみる
3 カブトムシの産卵数チェックやそれまでの過程・様子を細かく観察してみる
カブトムシで自由研究 幼虫~羽化編
次に幼虫~羽化編です。成虫編より時間はかかりますが、本来はこちらがより良いと思います。検証以外でも成長過程も観察できるからです。ではどんな事が調べられるのかお教えします。
幼虫の体重の推移を調べてみる
カブトムシが無事に卵を産んでくれた場合、9月から遅くとも10月には孵化します。孵化したての小さな幼虫から、蛹化寸前の幼虫まで月別で体重の推移を調べてみます。
大きな幼虫と小さな幼虫の体重の比較、平均の体重の調査、最も成長した月は何月から何月なのか、体重が減る事はあるのか等、気になる事満載です。お手軽にできるのでオススメでもあります。ちなみに孵化したての幼虫は産卵に使用しましたマットで飼育し、大きくなり始めましたら、きのこマットが最適です。
いろんな人工蛹室を試してみる
これはややチャレンジャー的な研究ですが試してみる価値はあります。
そもそも幼虫がサナギになり、羽化してくる様子を観察する事自体、充分に自由研究の価値があります。それをあえて色んな人工蛹室で実験してみようという試みです。
一般的には、人工蛹室にはトイレットペーパーの芯が使われます。最もポピュラーで無難な材料です。あとは湿度を保持し、転倒しないように気をつける。これが一般的なやり方ですが、それ以外の画期的な方法はあるのか、また最もきれいに羽化してくれるのはどんな条件なのか、研究としましては面白いと思います。
サナギや人工蛹室に関しましては別の記事でも詳しく書いておりますので
参考にしてみて下さい。
参考記事;カブトムシのサナギについて学ぼう!知って得する情報がいっぱい!
♂♀比率を調べてみる
最後は羽化したカブトムシの♂♀比率を調べてみようというものです。実はカブトムシは3齢幼虫の段階でも♂♀の判別はできますので、その時点で結果はわかるのですが、やっぱり羽化をさせてしっかりと確認したいところです。♂♀の羽化の時期、同じカブトムシでも大きい個体と小さい個体では羽化するタイミングが変わるのかなど盛りだくさんです。調べてみる価値はあります。
♂のカブトムシの幼虫
お尻の部分(下から2~3の節の間)にVの字が見えている物と見えてないものがある事がわかります。Vの字が見えているものは♂です。見えてないものは♀です。
最後になりますが、皆さまそろそろお気付きかとは思いますが、要するにカブトムシを1年間スケジュールで飼育した場合、実に多くの研究ができるのです。自由研究だけでは納まりきらない程の多くの検証ができ、観察ができます。ですので本来最もお勧めなのはやはり、カブトムシの飼育であると思います。また死んでしまったカブトムシは標本なども作れますので、これはこれで使い道はあるわけです。
カブトムシで自由研究 幼虫~羽化編 まとめ
1 幼虫の体重の推移を調べてみる
2 いろんな人工蛹室に挑戦してみる
3 ♂♀比率を調べてみる
4 1年間のスケジュールで飼育を行った場合、実に多くの研究ができる
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