今回はディディエールシカクワガタの飼育について紹介いたします。
ディディエールシカクワガタの基本情報
ディディエールシカクワガタってどんなクワガタ
ディディエールシカクワガタは、マレー半島に生息する鹿の角のように湾曲した大きなアゴをもつクワガタで、大きいものでは80mm程度になります。
ディディエールシカクワガタを手に入れたら
ディディエールシカクワガタの成虫は、飼育ケースにハスクチップの様なものを敷いて、昆虫ゼリーを与えておけばOKです。飼育ケースは大きめのほうがベターです。
ディディエールシカクワガタの基本情報 まとめ
1 マレー半島に生息している
2 鹿の角のような大顎が特徴
3 大きいもので80mmくらいになる
ディディエールシカクワガタに卵を産ませてみよう!
成熟の確認
卵を産ませるにあたってはオスメスそれぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。成熟の目安はエサの食べ始めから3~4か月程度となります。
交尾(ペアリング)
成熟したオスとメスを同じ飼育容器の中に入れ交尾を促します(同居ペアリング)。ヒラタクワガタなどのように特別に気性が荒い種ではありませんが、オスとメスがケンカしていないかどうかの確認はしたほうがよいでしょう。
1週間くらい同居させた後、メスを取り出し産卵セットに移動します。
産卵セットの組み方
▼使用するもの
クヌギ材
コバエシャッター中または大
発酵マット(完熟マットがおすすめ)
ハスクチップ
昆虫ゼリー
▼産卵セット時の温度
22~25℃前後
▼手順
1クヌギ材の下ごしらえ
1-1皮をむく前のクヌギ材を用意します
1-2カッターやナタを使い皮をむいていきます
1-3皮をむいたら水につけます(5~10分程度)
1-4水につけたら陰干しします(5~10分程度)
材の下ごしらえはこれで完了です。
2セットする
2-1ケースの底に5センチ程度発酵マットを固く詰め、1のクヌギ材を置きます
2-2置いたクヌギ材の回りをマットで固く埋め込みます
2-3マットの上に転倒防止のハスクチップを敷きゼリーを置きます
2-4メスを入れてフタをする
セットはこれで完了です。
メスの投入から割り出しまで
▼割り出しはタイミングが重要
割り出しはタイミングが重要です。それが早すぎても遅すぎてもとれる幼虫の数を減らすおそれがあります。早すぎる場合は、まだ産めるメスが産まなくなる可能性が高くなり、遅すぎる場合にはメスが幼虫を食べてしまうおそれがあります。
▼割り出しするのに良いタイミング
割り出しを行うタイミングは、産卵セットにメスを投入してからおよそ2ヶ月程度になります。
ディディエールシカクワガタに卵を産ませてみよう まとめ
1 成熟の目安はエサの食べ始めから3~4か月後
2 産卵時は22~25℃前後の温度管理が必要
3 割り出しはタイミングが重要
ディディエールシカクワガタを羽化させよう(幼虫飼育)
割り出しを行った後の幼虫や卵は個別に管理を行い、その後幼虫飼育へと移行します。
ディディエールシカクワガタの幼虫飼育方法
ディディエールシカクワガタの幼虫飼育は容易な部類に入ります。容器のサイズは800~1100cc程あれば充分です。エサの種類は菌糸・発酵マットともに使用可能です。菌糸であれば「Basic」か「Element」、発酵マットであればきのこマットがおすすめです。なお発酵マットよりも菌糸で飼育した方が大きく羽化する傾向がありますので、サイズを狙うのであればおすすめです。
飼育の理想的な温度は20~25℃くらいです。
幼虫飼育期間は上記の温度管理で8~12ヶ月程度になります。ただし飼育温度やエサ、幼虫のオスメスによっても前後します。
蛹(さなぎ)になったら
幼虫は成長が進み3齢になると蛹になる準備を始めます。蛹化が確認できたらなるべく安静に見守り、万が一蛹室を壊してしまった場合には人工蛹室に移し替えてあげましょう。
羽化に成功したら
蛹の期間を経ていよいよ羽化します。ビンやケースなど容器の中で羽化をしますが、羽化して成虫の体になっても自力でマットの中から出てくるまで待っててあげましょう。
ディディエールシカクワガタを羽化させよう まとめ
1 幼虫飼育時の温度は20~25℃前後が理想
2 幼虫期間は8~12ヶ月程度(ただし温度・エサ等により前後する)
3 蛹化が始まったら安静にして、自力で成虫が出てくるまで見守る
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