クワガタ幼虫の飼育と販売
クワガタ幼虫の販売
クワガタは国産であれ外国産であれ、現在はネットショップなどで販売されております。
季節によっても種類は異なりますが、多くのクワガタ幼虫が販売されております。
販売されている幼虫は飼育下の幼虫がほとんどで、野外採集の幼虫はあまり見かけません。(親虫が野外採集というものはあります)
幼虫はほとんどがプリンカップの様なものの中に入った状態で出荷され(菌糸ビンセットというのもありますが、幼虫と菌糸ビンは別になっている事が多い)、プリンカップの中には幼虫とマットが入っております。
このようにネットショップで多くの種類が販売されている事を見ると、幼虫飼育からスタートする方がいかに多い事がわかります。
オオクワガタの幼虫(弱齢)です
クワガタの幼虫のエサ
クワガタ幼虫の飼育ですが、現在は菌糸ビン飼育やマット飼育等を中心に行われております。菌糸ビンとは広葉樹のオガクズ成分をキノコの菌で分解したもので、それをビンに詰めたものが菌糸ビンです。マットは廃菌床などを発酵させた細かな土の様なものです。こちらもビンに詰めたり、飼育ケースに入れたりして使用します。
クワガタの幼虫はこの菌糸やマットを食べて成長していくわけです。
菌糸ビン
クワガタの幼虫に使うマット
クワガタの幼虫は基本的には菌糸ビンで飼育されている事が多いです。お手軽なのが魅力でもあります。ではマット飼育はほとんどないのでしょうか?
実際はマットで飼育されている方も多くおります。国産のクワガタもマット飼育でやっている方も多いです。実績ベースでいいますと、ノコギリクワガタ、ヒラタクワガタなどはきのこマットが多く利用され、ミヤマクワガタは幼虫が小さいうちは、完熟マットや黒土マットを使用する事が多いです。
このようにクワガタ幼虫の飼育にもマットは充分使用できるわけです。
マットの中のミヤマクワガタの幼虫
クワガタの幼虫期間
クワガタはどれくらいの期間幼虫でいるのでしょうか?
これも種類によって違いがあります。野外のクワガタと、飼育下のクワガタでも違いがあります。飼育下でも温度管理を行うかどうかでも違いがでてきます。
一般的な事で言いますと、国産クワガタの中ではミヤマクワガタやノコギリクワガタ等は幼虫期間が他の国産種と比べ長めです。野外のものでは2年くらい幼虫でいるのではという説もあります。オオクワガタやヒラタクワガタなどは上記2種に比べればやや短いと思われます。飼育下で温度をかけた場合は野外のものと比べると比較的早めに羽化まで持ち込む事もできます。ちなみに外国産のクワガタでも1年半くらいの間幼虫で過ごしている種類もいるようです。
クワガタの幼虫の飼育
クワガタの幼虫の飼育方法ですが、国産のクワガタでも飼育方法や管理温度帯、幼虫期間やエサ等が異なります。主要な5種類のクワガタ飼育に関しましては別の記事でもご紹介しておりますので、ご参照してみて下さい。
オオクワガタ;オオクワガタの育て方【基礎編】飼育からブリードに挑戦してみよう!
コクワガタ;コクワガタの飼育【基礎編】飼育からブリードに挑戦してみよう!
ノコギリクワガタ;ノコギリクワガタの飼育【基礎編】飼育からブリードに挑戦してみよう!
ミヤマクワガタ;ミヤマクワガタの飼育【基礎編】飼育からブリードに挑戦してみよう!
ヒラタクワガタ;ヒラタクワガタの飼育【基礎編】飼育からブリードに挑戦してみよう!
クワガタ幼虫の飼育と販売 まとめ
1 クワガタお幼虫はネットショップで購入できる
2 クワガタの幼虫は菌糸やマットを食べて成長する
3 クワガタ幼虫にオススメのマットはクワガタの種類によっても異なる
4 幼虫でいる期間は種類によっても異なる
クワガタの幼虫あれこれ
クワガタ幼虫の共食い
さてクワガタの幼虫は共食いをするのかという話ですが、なかなかハッキリとした事は言えません。が、共食いはないのではないかというのが月虫の見解です。
例えばこんな事も考えられるかもしれません。多頭飼育をしている時などに、飼育ケースが手狭だったのか、幼虫がぶつかりあいつつ、ついつい傷つけてしまい、その傷がもとで死んでしまった。結果、後で見たら1頭減っていた。なんて事もあるかもしれません。
真相はハッキリしませんが、一旦は月虫の見解ではクワガタ幼虫の共食いはない、って事にしておきます。もちろん新事実がわかればご報告致します。
クワガタ幼虫が動かない?
菌糸ビンやクリアボトル+マットなどで飼育をしていく中で、たまに幼虫の動きが悪くなってくる事もあります。これは一体どういう状況なのでしょうか?
考えられる事は幾つかあります。
①酸欠状態
②病気のなった
③死んでしまった
④前蛹になった
動かない場合にまずは幼虫の場所がキーとなります。菌糸ビン(ボトル)の上に出てきていてそこで動かないのか、中に潜ったまま動いている様子がないのかです。
上に出てきていて動かない場合考えられるのは、①と②です。
①の酸欠の場合は酸欠対策をしてあげる事です。まずは、一旦菌糸ビンの中から出してあげて、酸素を充分に吸わせてあげます。そうしてあげると少しずつ動き始めます。
その後は酸欠対策として菌糸ビンの首の部分の菌糸が詰まっていないところにに穴をあけて酸素を取り入れやすくしてあげたり、フタの代わりにキッチンペーパーを使用し、輪ゴムで止めておくという方法などでで酸素を取り入れやすくしてあげたりします。
動かない理由が酸欠だった場合、酸素を充分に吸わせてあげた後に菌糸ビンに乗せますと潜っていきます。それでも動かなかったり、潜っていかなかった場合は病気の可能性もあります。病気の場合は死んでしまう可能性も高いです。またウィルス性の病気の可能性も高いので隔離して見守るか、屋外に出してしまうほうが良いと思います。残念ながら薬などが有るわけでないので、諦めるしかないようです。
次に、中に潜ったまま動かない場合ですが、可能性としましては何かしらの理由で死んでしまったか、④の前蛹だったり、蛹化が始まってきているなどの理由が考えられます。
④は全く問題ありません。むしろ、順調に成長している証拠ですので羽化を待つばかりです。しかし、ビンの真ん中に潜ったまま動かないとなると真相を確かめられません。そういった場合はどうしたら良いのか。
答えは露天堀りです。菌糸ビンの上から穴を掘っていき、幼虫やサナギが見えてくるまで掘り進めるわけです。残念ながら死んでしまった場合は取り出してしまい、前蛹やサナギになっていた場合は安静に見守る。こんな感じでしょうか。
クワガタの幼虫あれこれ まとめ
1 月虫の見解では現在のところ、クワガタの幼虫は共食いはしない
2 幼虫が動かない場合はビンのどのあたりにいるのかをチェックする
3 上に出てきている場合と潜ったまま動かない場合で動かない要因は違う
この記事でご紹介したアイテム
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