マンディブラリスフタマタクワガタの飼育に挑戦!人気種を育ててみよう!

マンディブラリスフタマタクワガタ クワガタ飼育

マンディブラリスフタマタクワガタってどんなクワガタ

マンディブラリスフタマタクワガタの基本情報

マンディブラリスフタマタクワガタはフタマタクワガタの中でも最大種のクワガタです。ムシキングブームの頃も大人気で、外国産クワガタの中でも最も人気の高い種類の一つと言っても過言ではないでしょう。主にスマトラ島やボルネオ島に生息しており、2亜種が確認されているようです。野外生息種(ワイルド)では110mmを超える個体も確認されているようで、まさにクワガタ界のトップスターの中の一つとも言えます。

マンディブラリスフタマタクワガタ

マンディブラリスフタマタクワガタの特徴

マンディブラリスフタマタクワガタの特徴としましては、大きな体と長い大アゴかと思われます。大アゴの特徴としましてはその中央部に内歯があり、先端の内側にも細かくギザギザした内歯があります。
挟む力も強く、子供たちにも人気な訳もわかります。
その他の特徴としましては、ヒラタクワガタ同様にその凶暴性が挙げられます。オオヒラタ系のクワガタやコーカサスオオカブトなどにも喧嘩を挑む事もあるようで、飼育には気を使います。特に成熟前の♀殺しも大いに危惧され、同居生活時に大アゴを縛ってしまう飼育者の方も居られるようです。

マンディブラリスフタマタクワガタ

マンディブラリスフタマタクワガタってどんなクワガタ まとめ

1 フタマタクワガタの中では最大種
2 挟む力が強く、性格も凶暴
3 外国産クワガタの中でも人気種

マンディブラリスフタマタクワガタに卵を産ませてみよう

成熟の確認

さて人気の高いマンディブラリスフタマタクワガタのブリードにいよいよ挑戦します。交尾・産卵に向けまして、まずは成熟の確認です。成熟までの期間ですが、後食開始後3か月は見たいところです。小さめな個体はそれより1か月程早く成熟するケースもあるようですが、本種の場合ですと未成熟の場合は♀殺しもあり得ます。念のために最低3か月は見ておいた方が無難かと思われます。満を持しての同居生活が良いでしょう。いざ同居させてみまして、♂が♀を攻撃するような素振りがみられるようでしたら、もう一度単独飼育に切り替え、機が熟するのを待ちます。同居生活はS~SSサイズ程度の小さめな飼育ケースにてハスクチップを薄く敷いて作ります。あまり厚めに敷きますと♀が潜ってしまう可能性もありますので、あえて薄めに敷きます。

同居用のセット※画像はギラファノコギリクワガタ
ギラファノコギリクワガタの同居ペアリング

産卵セットの組み方

さて産卵のセットですが、本種に関しましては、産卵材を使用しましてのセットとなります。月虫では転がし産卵と呼んおります、材を完全にマットで埋め尽くさないタイプの産卵セットです。使用しますマットは完熟マット黒土マットなどがお勧めです。産卵時にはやや高めの25℃~27℃程がお勧めです。他の種類のクワガタにも言える事かもしれませんが、通常飼育時と産卵時で管理温度を変える事もお勧めです。温度を上げることによって、産卵スイッチが入りやすい傾向があるようです。マンディブラリスフタマタクワガタに関しましては通常飼育は20℃~23℃程度で問題はありません。

転がし材産卵セット
材産卵セット

産卵セットの作り方は別の記事でも詳しく説明致しておりますので、そちらも是非とも参考にしてみて下さい。

参考記事;セアカフタマタクワガタの飼育に挑戦!ワイルド&ダンディなクワガタ!

産卵・割り出し

産卵セットに♀を投入後、2か月程経過しましたら割り出しを行います。2か月経過前でも材の表面にかじった後が多く見えているようでしたら、割り出しを行っても大丈夫かと思われます。割り出しの方法ですが、フタマタクワガタは材の表面に卵を産みつける傾向がありますので、材の表面を少しづつナイフのような物で剥いていく方法がお勧めです。

ちなみに、産卵用の材に大量に青カビが発生してしまった場合は、その材に産卵をしてくれる確率が急激に下がります。むしろ産まないことが多いです。その場合には残念ながら産卵セットを総取り換えする必要が生じます。こればかりは仕方のない事として昔からそのようになされてきたようです。

マンディブラリスフタマタクワガタに卵を産ませてみよう まとめ

1 成熟期間の目安は後食開始後約3が月
2 ♂は凶暴で♀殺しもありえるので、成熟期間は焦らずに待つ
3 産卵時は25℃~27℃とやや高めの温度管理(通常時は2℃~3℃)低くてもOK
4 材の表面に卵を産み付けるため、皮むきのように割り出しを行う
5 材に青カビが大量に生えていたら産卵セットを作り直す

マンディブラリスフタマタクワガタを羽化させよう

幼虫飼育の開始

割り出しを行った後の幼虫や卵は個別にて管理を行います。プリンカップにて菌糸またはマットで管理します。本種に関しましては、マット飼育、菌糸飼育どちらでも飼育は可能です。マットはきのこマット完熟マットなどがお勧めです。菌糸ビンや菌糸ブロックはエレメントシリーズがお勧めですが、幼虫が小さいうちはベーシック200が良いと思います。

幼虫期間は管理温度や♂♀、大きさ等でもちろん差がありますが、概ねマット飼育で1年程度、菌糸飼育の場合ですとそれよりも1~2か月程早く羽化する傾向があるようです。
まとめるとこのようなイメージです。

マット飼育:♂10~18か月 ♀10~12か月
菌糸飼育 :♂8~14か月 ♀8~12か月

低温飼育(20℃前後)ですと上記よりやや時間は掛かってしまいます。

サナギになったら

3齢幼虫になり幼虫も大きくなってきましたら、サナギになる準備を始めます。本種に関しましては特に♂の成虫は大きなもので100mmに迫る事もあります。そのことを踏まえまして、菌糸ビンは大きいサイズの1400サイズがお勧めです。最後のひと伸びに期待します。マット飼育の場合でも同様で、もちろん飼育ケースSSサイズにてマット飼育を行うのでも全く問題はありません。言える事としましては、蛹化を確認できましたらなるべく安静に見守ってあげ、万が一蛹室を壊してしまった場合には人工蛹室に移し替えてあげましょう。

マンディブラリスフタマタクワガタは先述しました通り、クワガタ界のトップスターでもあります。観賞用としましても、充分見応えもあり楽しむ事ができます。寿命も決して短い方ではなく1年近く生きることも充分考えられます。クワガタ愛を持って飼育に臨んでください。

マンディブラリスフタマタクワガタ

マンディブラリスフタマタクワガタを羽化させよう まとめ

1 幼虫飼育の期間は概ね1年程度(♂♀・温度・エサ等により変わります)
2 幼虫飼育の後半は1400ボトルサイズ飼育ケースSSサイズがお勧め
3 観賞用としての見応えは充分

この記事でご紹介したアイテム

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マンディブラリスフタマタクワガタ
きのこマット
完熟マット
菌糸ビン
Basic200
飼育ケース
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