クワガタやカブトムシの色の特徴について
クワガタやカブトムシにはアゴの形状やサイズ、色やツヤなど様々な特徴があり、種によっていろいろな違いがあります。この章では特に色について取り上げたいと思います。
同じ種で色の違いが大きいランキング!(※月虫の独断)
第1位
パプアキンイロクワガタ
同じ種で体色のバラエティに富んでいる虫といえばやはり、パプキンことパプアキンイロクワガタです。その体色はレッド、イエロー、グリーン、ブルー、パープルなど非常にバラエティに富んでいます。出現しやすい体色としては、グリーンなどがあります。逆に青系統のブルーやパープルなどのレア度は高めになっています。幼虫から羽化するまでのサイクルが他種に比べても早いため、掛け合わせを工夫して狙った色を出すという楽しみ方がしやすい種であるといえるでしょう。
第2位
アウラタキンイロクワガタ
アウラタキンイロクワガタは、オーストラリアやタスマニア島などに生息している色彩豊かなクワガタです。1位で紹介したパプアキンイロクワガタとは近縁種で風貌もとてもよく似ています。全体としては顎が短く光沢が強いのが特徴です。産地ごとに体色の特徴があり、オーストラリア本土産のものは緑や黄色が多く、メスには赤も見られます。一方タスマニア産のものはオスは紫が多く、メスは青に近い色合いのものが多く見られます。
第3位
メタリフェルホソアカクワガタ
メタリフェルホソアカクワガタも同じ種で様々な体色をもっています。特にペレン島に生息しているものは、グリーン系、黒系、パープル系、ブロンズ系などバリエーションが豊富です。一方、他の場所に生息しているものは、各生息地ごとにそれぞれほぼ決まった体色をしています。スラウェシ(セレベス)島のものはブロンズ系、ハルマヘラ島のものは赤褐色系、サンギール島のものは「プラチナ」と称される金属的な光沢のある色味をしています。
クワガタやカブトムシの見た目の特徴
ツヤのある虫ランキング(※月虫の独断)
第1位
タランドゥスオオツヤクワガタ
タランドゥスオオツヤクワガタは、アフリカに生息する黒光りのボディが魅力的なクワガタです。成虫の挟む力は強力で、プラスチック製の容器を食い破ることもあります。成虫になり成熟段階になると独特の振動を起こすことができるようになります。
第2位
レギウスオオツヤクワガタ
1位で紹介したタランドゥスオオツヤクワガタと同じくアフリカに生息するクワガタで、こちらも黒光りするボディが魅力的なクワガタです。
第3位
マルスゾウカブト
カブトムシからもひとつ紹介します。マルスゾウカブトはペルーに生息するカブトムシでツヤのある黒いボディが特徴です。カブトムシの中でも大型の種でサイズは120ミリを超えるものもいるようです。
天敵に襲われないように保護色を持つ虫はいる?
弱肉強食の自然界では、天敵に襲われないように枝や葉っぱなど、周囲の風景に溶け込んで姿を隠す「保護色」を持つ生物がいます。オオクワガタやコクワガタなどの体色が黒く夜行性の虫は、夜の闇にまぎれて活動することで保護色のような効果があるのかもしれません。一方ミヤマクワガタはオオクワガタなどに比べ、色も明るめで夜行性でもありませんが木の色に似た体色をしているので、天敵から見つかりにくくなっているのではないかと思われます。
幼虫時代の色はほとんど同じ?
カブトムシの幼虫に関しては、多くの種類の幼虫は同じような色味をしていますが、例外的にゾウカブトの幼虫は3令になったあたりで他種の幼虫よりも黄色が強くなる傾向があり、ヘラクレスの幼虫も3令の後期くらいになると他種よりも黄色が強くなる傾向がみられます。
クワガタの幼虫の色味に関しては種ごとの差はあまり見られないようです。成虫になった時の体色はバラエティに富み、オオクワガタのように黒いものもいれば、ニジイロクワガタのようにカラフルな体色をしているものもいます。
成虫になった時の色が全く違う、オオクワガタとニジイロクワガタですが、幼虫時代はほとんど同じような色をしています。
おまけ
最後にニジイロクワガタの羽化直後の写真をご覧ください。羽化直後のためまだ茶色さが残っていますが「虹色」の片鱗が見え始めた段階での1枚です。
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