今回はクワガタやカブトムシの標本を使ったジオラマ作りの方法を紹介します。
ジオラマ作りの工程を大きく分けると、
1.テーマを決める
2.標本を作る
3.背景と合わせる
以上の3つになります。
虫さえいれば特別な道具や技術も必要としないので、ぜひチャレンジして頂きたいと思います。
テーマを決める
まずはどのようなシチュエーションのジオラマを作るか考えてみましょう。
リアリティを追求したものや、ユニークな発想のものなど自由に発想すると楽しめるかと思います。
この章では、テーマを決めるための参考資料として、月夜野きのこ園で過去に開催されたジオラマ大会の投稿作品から気になったものをいくつかご紹介します。
リアルな動きを表現した作品
「息を飲む瞬間」ヒロシさんの作品
虫同士が戦う様子をリアルに再現した作品です。相手を持ち上げて投げ飛ばしそうな動きが表現されています。
「森の中の22時頃。。。」ブリーダーズカンパニーさんの作品
こちらも虫同士が戦う様子をリアルに再現した作品です。動きの迫力と力強さが伝わってきます。
「お邪魔します」ヒロシさんの作品
交尾しているシーンを再現した作品です。木の質感がより本物らしさを演出しているようです。
ユニークな発想の作品
「クリスマス」あちゅママさんの作品
クリスマスツリーにとまったニジイロクワガタ、メルヘンチックな仕上がりになっています。
「桧の露天風呂でまったり」虫工房さんの作品
ひのきのお風呂に仲良く入っている様子を表現した作品です。こちらもユニークな発想ですね。
「森の王者」虫工房さんの作品
クワガタではない何かと戦っています。王者の風格が漂っています。
このようにジオラマ作りはアイデア次第でどのようにでも作ることができます。表現したいテーマが見つかれば、後は作るだけです!
過去のコンテスト受賞作品はこちらからご覧いただけます。
月夜野ジオラマ杯第1回受賞作品
月夜野ジオラマ杯第2回受賞作品
標本を作る
テーマが決まったら、標本を作ってみましょう!
標本作りは難しいイメージを持たれる方も多いかとは思いますが、大きな流れとしては、
1.虫をお湯で柔らかくする
2.昆虫針で固定する
3.形を整える
の3ステップになります。
1.虫をお湯で柔らかくする
水と歯ブラシで汚れを落としたら、50~60℃くらいのお湯につけます。30分~1時間程度でだいたい柔らかくなってきます。
※熱湯に入れると目が白くなってしまうので注意が必要です。
2.昆虫針で固定する
虫が柔らかくなったら、ティッシュなどで水気を切って、発泡スチロールに乗せ、昆虫針(普通の針でもOK)で固定します。
このとき針を刺す位置を真ん中よりやや横にずらすことがポイントです。固定中に羽が開いて形が崩れることを防ぎます。
3.形を整える
ジオラマのテーマに合うようにポーズを決めて針で固定していきます。テーマにもよりますが、左右対称にすると見栄えが良くなります。
羽を広げるとさらに躍動感がアップします。
標本の作り方の詳細についてはこちらをご覧ください。
クワガタ・カブトムシ標本の作り方!
背景と合わせる
標本が出来上がったら、テーマにあわせて木や葉っぱなどをあわせてみましょう。これだけでも結構雰囲気を出す事ができます。
本物の木を使うとよりリアルに仕上がります
「Dorcus Titanus Palawanicus Specimens」Cheng Chun Kitさんの作品
標本の作り方は動画でご紹介しております!
ジオラマを作って発表してみよう!
第3回月夜野ジオラマ杯開催!
お気に入りの作品ができたらコンテストに応募してみてはいかがでしょうか?
月夜野きのこ園主催の「月夜野ジオラマ杯」は2016年に3回目を迎えるジオラマ写真コンテストで、海外からの応募もあり、盛り上がりをみせています。
クワカブジオラマ写真コンテストの募集要項【 第3回 月夜野ジオラマ杯】
クワガタやカブトムシの標本でジオラマを作ってみよう! まとめ
1.ジオラマはテーマが重要
2.いろんな作品を見てみよう
3.標本作りは意外とカンタン!
4.コンテストにも参加してみよう!