今回はサビイロカブトの飼育方法についてご紹介します。
サビイロカブトの基本情報
サビイロカブトってどんなカブトムシ?
サビイロカブトは、マレー半島に生息するカブトムシで、サビカブトとも呼ばれる体色とフサフサした体毛が特徴です。成虫のサイズは大きいものでも4センチ程度と、比較的小型のカブトムシになります。
25℃前後の温度管理ができれば、飼育・産卵とも比較的簡単な部類に入ります。
サビイロカブトを手に入れたら
サビイロカブトの成虫は、飼育ケースにハスクチップの様なものを敷いて、昆虫ゼリーを与えておけばOKです。飼育ケースは大きめのほうがベターです。
サビイロカブトの基本情報 まとめ
1.マレー半島に生息している
2.フサフサの毛と体色が特徴
3.飼育・産卵は比較的簡単
サビイロカブトの飼育に挑戦!
この項ではいよいよ本格的な飼育についてご説明します。流れとしましては
1.産卵
2.割り出し
3.幼虫飼育
4.蛹化・羽化
こんな感じになります。ではさっそく参りましょう!
メスに卵を産ませてみよう!産卵セットの組み方
▼成虫の成熟を確認する
産卵セットを組む前に、成虫の成熟具合を確認する事が必要になります。
エサを食べ始めてから1ヶ月程度経過し食べる量が増えてきたら、交尾や産卵が可能な「成熟した状態」である可能性が高いと考えられます。サビイロカブトは比較的成虫の寿命が短い種になりますので、エサを食べる量が増えてきたら早めに交尾・産卵をさせたほうがよいでしょう。
▼使用するもの
・飼育ケース(大きめ)
・発酵マット(完熟マットがおすすめ)
・ハスクチップ
・昆虫ゼリー
▼産卵セットを組む手順
1.飼育ケースLサイズの5割くらいまで完熟マットを敷く
2.そのマットを固める(手や道具を使い上からギュウギュウ押しつける)
3.その上から2割程度同じマットを入れる(押し付けない)
5.新聞紙をあいだにはさんでフタをする
産卵セットの準備はこれで完了です。
これに交尾済のメスを投入し無事に産卵をしてくれる事を祈ります。メスが潜っている時間が増えてきたら期待度大です。
▼交尾から産卵のポイント
1.産卵セット時の温度は25~28℃くらいに設定します(重要)。
2.交尾はハンドペアリングがおすすめです。
↓ハンドペアリング参考ページ
クワガタの交尾とは?飼育をする時に役立ちます。
卵や幼虫を確認してみよう!割り出しのやり方
割り出しは大きめのタライの中や、新聞紙を敷いた上などに飼育ケースの中のマットをそっと撒け、中に居る卵や幼虫を取り出します。
これはメスをセットしてから1ヶ月半~2か月後を目安に行うとよいでしょう。
1回目の割り出しで卵や幼虫が確認できなかった場合は、オスメスを再度交尾させてから、新しい産卵セットを組みメスを投入します。
幼虫飼育の開始
無事に幼虫が採れたところで、いよいよ飼育がスタートします。ポイントさえ押さえれば難しい事はありません。サビイロカブトはマットでの飼育が可能です。なお飼育可能な温度帯は25℃程度です。
【幼虫期間の目安】
25℃前後の温度管理をした場合、約6か月程度となります。
※期間はおおよその目安となります。
マット飼育(きのこマットがおすすめ)の場合は、800cc程度の空ボトルにマットを詰めて幼虫を中に入れればOKです。
幼虫が食べ始めて中身が減ってきたら交換します。
蛹になったら
幼虫は蛹の時期が近付くとエサを食べる速度が落ち始めます。
蛹になり始めた事がビンの側面から見え始めてきたら、そこからは羽化するまで安静にしておきましょう。ほじくり返したりする事はおすすめではありません。
蛹の期間はそっとしておく我慢の時期となります。
羽化に成功したら
蛹の期間を経ていよいよ羽化します。ビンやケースなど容器の中で羽化をしますが、羽化して成虫の体になっても自力でマットの中から出てくるまで待っててあげましょう。
サビイロカブトのブリードに挑戦 まとめ
1.産卵セットには完熟マットがおすすめ。底面から5割程度を固く詰める
2.飼育ケース内から幼虫が見え始めてきてから割り出しを行う
3.幼虫飼育はきのこマットがおすすめ
4.幼虫飼育の管理温度は25℃程度
5.羽化したら自力で出てくるまで安静に見守る
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