クワガタの冬眠について知りたい!いつからいつまでどうやって?

オオクワガタ クワガタ成虫飼育・産卵

今回はクワガタの冬眠です。厳密に言いますと、昆虫の場合は冬眠とは言わず、越冬(冬を越す事)と言います。冬眠と越冬の違いに関しましては、月虫では深追いはしませんが、越冬も広義の意味では冬眠に含まれる事もあるようです。
今回の記事は、タイトルこそクワガタの冬眠となっておりますが、ニュアンスを掴み易くするためにもあえて、越冬という言葉も使用してご説明させて頂きます。

クワガタの越冬とは何だ

越冬する種類としない種類

ひとえにクワガタの越冬と言いましても、全てのクワガタが越冬するわけではありません。主に長生きをするクワガタが越冬します。別の記事でも言及しましたが、改めて主たる越冬をするクワガタ、しないクワガタをご紹介します。

越冬するクワガタ オオクワガタ、コクワガタ、ヒラタクワガタ等
越冬しないクワガタ ミヤマクワガタ、ノコギリクワガタ等

この中でもヒラタクワガタは地域によっては越冬しない場合もあります。冬が来る前に死んでしまう事もあるからです。主にドルクス属のクワガタは越冬をする種類が多いです。

地域によっては越冬もするヒラタクワガタ

本土産ヒラタクワガタ

なぜ越冬するのか

そもそもなぜクワガタは越冬するのか?ハッキリと断定しずらい事ですが、
考え方のイメージとしましてはこんな感じなのでしょうか。
そもそも成虫として長生きをする(1年以上生きる)ポテンシャルを持っていて、その通りに生きているうちに寒くなってきて冬が到来した。なので寒い間、木の割れ目などの隙間に隠れて寒さをしのぎ、暖かくなるのを待つ。こんな感じでしょうか。
ですので越冬しないクワガタは、何故越冬しないのかというと寿命が短く冬が来る前に死んでしまうからだと思われます。

基本的には越冬はしないミヤマクワガタ

ミヤマクワガタ

何月頃から冬眠するのか

クワガタが越冬したり、準備を始めるのはだいたい何月頃からなのでしょうか?日本国内でも気候が違うため、一概にはいえませんが、だいたい外気温が15℃以下になってくると、越冬の準備を始めるようです。早ければ10月頃から、遅くとも11月中には(地域によりますが)準備を始めます。
クワガタなどの昆虫たちは、いわゆる変温動物とよばれており、体温が外気温の影響を受けます。外気温が暖かいと体温も上がり、下がると体温も下がります。ですので10月頃になり寒くなり始めますと、クワガタの体温も下がってきて動きが鈍くなり始めます。そうなってきますと、暖かかった頃に比べて活発な動きもできず(エサもなくなってくる)、寒さをしのいで暖かくなるのを待つわけです。

クワガタは暖かい時期には活発に動く

ノコギリクワガタ

クワガタの越冬とは何だ まとめ

1 クワガタには越冬する種類としない種類がいる
2 越冬するクワガタは長生きする種類が多い
3 外気温が15℃以下になり始めると越冬の準備を始める
4 暖かくなってくると野外に出てくる

クワガタの越冬に関するあれこれ

冬に冬眠はさせた方が良いのか

越冬する種類のクワガタも飼育下ではさほど寒い環境では過ごしません。あえて屋外にて飼育を行えば話は別なのでしょうが、ほとんどの方は屋内にて飼育をされるのかなと予想しております。そういった場合、あえて越冬する時と同じ環境に置いて冬眠させたほうが良いのか?という事です。
結論から言いますと、冬眠はさせた方が長生きはするのではないかと思います。
クワガタは多くの体力を使えばその分だけ寿命は縮みます。ですので長生きをさせたいという事であれば、冬の間は冬眠をさせてあげるのも良いかもしれません。

冬眠用のセットはあるのか

冬には冬眠をさせた方が長生きし易い。となれば次は、では冬眠用のセットはあるのか?という展開になりますね。もちろんございます。別の記事でもご紹介しておりますので、その記事もご参考にして頂ければと思います。

参考記事飼育ケースの選び方。飼育目的にあったケースサイズを選ぼう!

飼育ケースMサイズ(やや大きめですね)にオガ粉やマットをケースに半分以上敷きつめて、その上にクワガタを置きます。
その上から大きめの板を乗せまして、その上からまたマットを敷きます。
そして転倒防止材と昆虫ゼリーを置きます。
オガ粉やマットをやや多めに入れるのは、多めの方がより寒さをしのげるからです。
この時のマットは、きのこマット完熟マットがオススメです。
昆虫ゼリーや転倒防止材を入れておくのは、すぐに冬眠に入らず上に出てきてしまう場合の事を考えての事です。

越冬用セット

クワガタ越冬

冬眠中なのか死んでいるのかわからない

これも飼育を始めたばかりの方は気になる事だと思います。
まず、弱っている時のよくある傾向を幾つかご紹介致します。

①間接が弱るⅠ(手足がぶらぶらする)
②関節が弱るⅡ(首と胴体がぶらぶらする)
③アゴの間に何か入れても(指とか)挟まない

こんな感じです。
冬眠中でも起こして触ったりした場合は、元気な時は上記のようにはなりません。
ですので反応を見た上で、上記のような感じの場合は弱っている可能性もあります。
ですが、冬眠中は寒い時期でもあると思いますので、そもそも動きは活発ではありませんので、暖かい頃ほどは動きは良くないかもしれません。
ちなみに死んだふりをしている時は、手足を縮めて体を小さく見えるようにしております。

冬眠中に気をつける事とは

冬眠中に気をつける事はどういった事でしょうか。しいて言うなれば、温度管理だと思います。例えば、冬は寒いという事で、突然10℃以下の環境に置いてみたりする事はあまりよくありません。急激な温度変化はNGです。もうひとつ、温度が下がりきらないとマットの中にもぐらず上に出てきてしまい、エサを食べたりしてしまいます。こうなりますと、結果として冬眠状態にはならない事になります。
正しい温度管理としましては、野外同様に少しづつ温度を下げていき、クワガタに冬眠体制にはいってもらい、最終的には15℃以下まで下げてしまう。こういった感じになります。

クワガタの越冬に関するあれこれ まとめ

1 越冬する種類のクワガタは冬場には冬眠させてあげた方が長生きし易い
2 冬眠をさせたい場合は冬眠用のセットに入れる
3 元気なクワガタは冬眠中も起こせばしっかりと反応する
4 急激な温度変化は避ける(温度は徐々に下げ、徐々に上げる)

この記事でご紹介したアイテム

月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部にてご購入頂けます。
飼育ケースMサイズ
昆虫ゼリー
暴れん棒
きのこマット
完熟マット
国産オオクワガタ
国産ミヤマクワガタ
国産ノコギリクワガタ
国産ヒラタクワガタ

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