クワガタワイワイVol8
今回は月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里で開催!
今年で第8回目を迎える事になりましたクワガタワイワイ。
ムシの日(2022年6月4日)に群馬県桐生市の 月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森で開催させていただきました!
今回のテーマは『虫捕る子だけが生き残る!~「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか?~』思い通りにならない野生の昆虫たち、それを何とかして捕まえようと、あの手この手を考え実践しようとする人間。そして、昆虫たちが人間に与える影響とは?!目まぐるしく変わる環境のなかで、自分で調べる、考える、判断する力。メディア・権威に騙されないようになるには?など虫捕りを通じて様々なお話をして頂きます。ゲストは、早稲田大学名誉教授、 山梨大学名誉教授生物学者、生物学者、「ホンマでっか⁉TV」でもおなじみ
池田清彦先生をお招きいたしました。
なんと、今日は虫の日で養老先生と虫供養のご予定が毎年あるそうです。今年は欠席してクワガタワイワイへ来ていただいたそうです。
有難うございます!
クワガタワイワイポーズで元気よくスタート!
池田先生のお話
『虫捕る子だけが生き残る!~「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか?~』
池田清彦先生、奥本大三郎先生、養老孟司先生の対談本と同じタイトルでご講演いただきました。
以外に多い虫好きな著名な学者さん
虫をとっているから天才になったのか、天才だから虫を捕ってるかは分からないが、虫捕る人に著名な学者さんが多いとの事。茂木健一郎さん、澤口俊之さん、養老孟司さんなど、
虫好きは同種のたくさんの虫を観察するので、ほんの少しの違いが分かる様になるからか?
池田先生は当時の大学紛争の関係で大学には実質1年くらいしか通っていないそうですが42歳の若さで大学教授になられたそうです(驚)
虫を集めるには人生は短すぎる・・
2022年4月24~28日の5日間、沖縄に『オキナワホソコバネカミキリ』を採集に行かれたそうで、朝から夕方まで何時間も網を構えていたが一匹も取れなかった。周りの友達には採れるかどうか分からないのに、5日間もよくそんな事ができるなと言われたそうです(笑)。
虫捕りは忍耐力、探求心、自分で何か考えようという大事な力が養われるとの事。
『オキナワホソコバネカミキリ』は先生が発見し名前を付けた虫で沖縄県の琉球大学『風樹館』に展示されているそうです。
新種の見つけ方:予測不能性(やってみなければ分からない)
待っていた虫とは違う何か分からないけど捕ってみて調べたら、それが新種だった。そんな形で新種は見つかるそうです。そもそも、新種が何処にいるかも分からないから、新種を狙いに行く事はできない。やってみなければ分からない。誰もわからない。
日本の研究費について「役に立つ研究にはお金を出す」となっているが、本当に役に立つ研究は誰にも分からない。競馬で言えば優勝する馬にしかお金を賭けないと言っているような物、走ってみなければ分からない。今、役に立っている物事の研究は当初はお金が集まらなかった物が多いとの事でした。
先生のお話の中で特に心に残った先生からの言葉は、『夢で虫をよく捕る』『やってみなければわからない』『虫を集めるには人生短すぎる』です。90分がアッという間に過ぎてしまった濃密な時間でした。
質問Time
まず、1人目は虫好きな男性。Q.『新種を見つけると名前が残せる以外で他にいいことはありますか?』
2人目は小学生の男の子です。Q.『昆虫研究の中でどうすればもっと研究に取り組めますか?』
3人目はお子様と参加のお母さまです。Q.『研究の分野で他の研究と比べて虫の研究にはどのくらいの予算があるのでしょうか?』
4人目は女の子です。Q.『これからとってみたい昆虫はなんですか?』
5人目も女の子です。Q.『日本の中で1番多い虫は何ですか?』
6人目はお子様と参加のお母さまです。Q.『虫好きなのに東京に住んでいる理由は?群馬や栃木で楽しかったと思う場所やエピソードを教えてください。』
先生のご回答を頂きイベントが終了となりました。
月虫スタッフの感想
今回は、月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里での開催となりました!
遠方からご出席いただいたお客様には心よりお礼申し上げます。
池田清彦先生のお話は虫へ対する情熱が溢れていました!
また虫を軸に様々な事をお教えいただけた素晴らしい時間となりました。
このイベントに関わっていただきました、すべての皆さまに心よりお礼申し上げます。本当に有難うございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
クワガタワイワイVol8 まとめ
- 池田清彦先生のご講演に感動、共感!
- 質問Timeでは参加者のみなさんから先生へ質問を頂きました!
- 楽しいイベントになったと思います!皆様に感謝、感謝です。
今回のイベント開催場所:月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里のご紹介
今回、月夜野きのこ園ぐんま昆虫の森・新里で開催させて頂きました。
【昆虫の楽園】ぐんま昆虫の森
全国的にもユニークな「昆虫」をテーマにした体験型教育施設です。
45ヘクタールの敷地に雑木林や田畑、小川などの里山を再現。
そこで暮らす昆虫を探し、手に取り、その生態をじっくり観察できます。
昆虫観察館では里山の生きものや世界の昆虫をいつでも見ることができ、亜熱帯の植物が生い茂る温室では、日本最大級のチョウ「オオゴマダラ」が飛び交い、間近で観察できます。
そのほか、昆虫クラフトやふれあいコーナーなど各種プログラムも楽しめ、かやぶき民家では四季折々の自然を感じられる里山生活が体験できます。
みなさん訪れてみてはいかがですか(^▽^)/