ニジイロクワガタの飼育に挑戦しよう!世界一美しいクワガタです。

ニジイロクワガタ クワガタ飼育

今回はニジイロクワガタの飼育です。世界一美しいといわれるニジイロクワガタ、
きれいなクワガタを羽化させてみましょう!

ニジイロクワガタの基本情報

ニジイロクワガタってどんなクワガタ

ニジイロクワガタとは、ニューギニアやオーストラリアに生息しているクワガタで、クワガタ科のなかのキンイロクワガタ亜科に属している種類のクワガタです。現在はニューギニアでは捕獲禁止区域に生息しており、オーストラリアでは国外への持ち出しが禁止されている事から、日本国内で現在出回っているものは日本で繁殖(ブリードされた)ものがほとんどだと思われます。

ニジイロクワガタの特徴

ニジイロクワガタの最大の特徴は何といっても七色に輝くその体です。レッド、グリーンなどベースとなる色は何パターンかありますが、どれもキラキラしていてとてもキレイです。その形状はいわゆる一般的なクワガタと少し違い、大アゴが上へ向かって半月状に反り返っております。キラキラした体と、長すぎない大アゴ、積極的に動く事もあまり多くない事から、癒し系クワガタとも言えると思います。また寿命も比較的長いため、長い期間楽しむ事もできるクワガタでもあります。

ニジイロクワガタ

ニジイロクワガタの基本情報 まとめ

1 七色に輝くきれいな体
2 現在出回っているものはその多くが国内でのブリードもの
3 ベースとなる色は数種類ある
4 癒し系クワガタ?

ニジイロクワガタに卵を産ませてみよう

成熟の確認

さていよいよニジイロクワガタのブリードに挑戦します。♀に産卵をしてもらうわけですが、交尾・産卵に際しましては重要項目としまして、成虫の成熟がポイントです。前述の通り日本国内のニジイロクワガタはほぼ飼育下のものと仮定しますと、成虫の羽化日を要確認です。そして後食を開始しているかいないかなども確認項目となります。後食を開始してから3カ月ほど経過していれば成熟する事もあります。
ですがニジイロクワガタは寿命も長い(1年~1年半)種類ですので、あせらずに後食開始から5~6カ月経過してから、満を持して同居させるほうがオススメかなと思います。
1週間程同居をさせたら♀を産卵セットの中に入れます。

産卵セットの組み方

ニジイロクワガタの産卵セットですが、月虫ではマット産卵にてご説明をさせて頂きます。もちろんブリーダーさんの中には材産卵を行う方もおります。
使用するマットのお勧めは、完熟マット黒土マットです。
セットの作り方は他のクワガタ同様で、飼育ケースMサイズにマットを固く敷き詰め、7分目まで入れます。そしてその上から2~3cmほど同じマットをふんわりと敷きます。そして昆虫ゼリーや転倒防止材をいれれば完成です。

産卵・割り出し

産卵期間は1~2ヶ月程を目安にして下さい。温度管理は25℃前後が理想です。飼育ケースの側面から幼虫が見え始めましたら一度取り出してみるのも良いと思います。ニジイロクワガタは多くの卵を産んでくれる事もありますので、産卵セットを組みなおしてもう一度産卵させる事もできます。幼虫の割り出しが終わりましたら個別管理をおこないましていよいよ幼虫飼育に突入します。

ニジイロクワガタ幼虫

ニジイロクワガタに卵を産ませてみよう まとめ

1 成熟期間は後食開始後3カ月以上
2 同居生活は後食開始後5~6カ月経過後が無難
3 産卵方法はマット産卵と材産卵がある(月虫ではマット産卵を推奨)
4 温度管理は25℃前後が理想

ニジイロクワガタを羽化させよう

幼虫飼育の開始

無事に割り出しが終わりましたら、個別にて幼虫飼育を開始します。この時に使用するエサはE-800菌糸ビンです。ですが幼虫がまだ孵化したての初令の場合は、産卵に使用したマットにて大きくなるまで飼育を行う事をお勧めします。 幼虫飼育を行う時の温度管理は23~25℃が理想的ですが、ニジイロクワガタは比較的強い種類で多少の寒さや暑さはさほど問題なく成長してくれます。もちろん30℃以上の高温状態はNGです。
幼虫期間は個体差や♂♀にもよりますが、早いケースで4カ月、遅くとも8カ月程度で羽化まで持っていけます。もちろんこれも飼育の温度により前後します。

この様にスプーンなどで幼虫を菌糸ビンの中に入れます。

ニジイロクワガタ幼虫-菌糸ビン

幼虫は自力で潜っていきます。

ニジイロクワガタ幼虫-菌糸ビン

ほとんど見えなくなります。

ニジイロクワガタ幼虫-菌糸ビン

幼虫が暴れる!?

ニジイロクワガタの幼虫飼育において特徴的な事としましては、3齢幼虫の頃(大きくなった頃)に菌糸ビンの中で暴れる事があるという点が挙げられます。これ自体は特有のものでもありますので大きな心配はありません。一応の対応策としましては、新しい菌糸ビンに移すのではなく、微粒子のマットに移し替えるという方法があります。こうすれば徐々に暴れも収まると思います。また、幼虫が菌糸ビンの上に上がってきたりした場合は、酸欠状態などの別の要因も考えられますので注意が必要です。クワガタの幼虫に関しましては別の記事でも詳しく説明しておりますので参照してみて下さい。

参考記事;クワガタの幼虫について色々知りたい!気になる事がこれでわかった!

ニジイロクワガタ幼虫

サナギになったら

幼虫がサナギになりましたら、他の種類同様に安静にしておく事が重要です。むやみにほじくり出したり、揺さぶったりする事は控えて下さい。温度も幼虫飼育と同じ管理で行う事がお勧めで、30℃を超す高温は避けるようにして下さい。

羽化したてのニジイロクワガタです。

羽化したてのニジイロクワガタ

だんだんと色が付いてきます。

羽化したてのニジイロクワガタ

羽化に成功したら

無事羽化に成功しましたら、七色に輝くニジイロクワガタをじっくりと堪能して下さい。人間が創造したものではなく、長い年月をかけて進化したと思われるこの輝きこそ、野性生物の偉大さだと思います。この価値を感じる事もクワガタ飼育の醍醐味の一つだと思います。

ニジイロクワガタ

ニジイロクワガタを羽化させよう まとめ

1 幼虫飼育は初齢の段階では産卵に使用したマット、大きくなってきたらE-800菌糸ビンがオススメ
2 管理温度23~25℃で4カ月~8カ月で羽化する
3 3齢幼虫時には菌糸ビンの中で暴れる事もある
4 自然が織りなす七色の輝きを堪能できる

この記事でご紹介したアイテム

月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部にてご購入頂けます。
ニジイロクワガタ
E-800菌糸ビン
完熟マット
黒土マット
昆虫ゼリー

ニジイロクワガタ 世界のクワガタ・カブト紹介 動画

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