アカアシクワガタってどんなクワガタ?
アカアシクワガタの基本情報
アカアシクワガタは、北海道から九州まで幅広く分布し、主に標高の高い地域でみられるクワガタです。
アカアシクワガタの特徴
アカアシクワガタの名前の通り、脚や腹面に赤みが見られます。
アカアシクワガタを手に入れたら
アカアシクワガタの成虫は、飼育ケースにハスクチップの様なものを敷いて、昆虫ゼリーを与えておけばOKです。飼育ケースは大きめのほうがベターです。
ワイルド(野外採集品)のメスを手に入れた場合は、産卵セットを組んでみてもよいでしょう。交尾済で卵を産める状態にある可能性がありますので、是非とも挑戦して頂きたいと思います。
アカアシクワガタの基本情報 まとめ
1.北海道から九州まで分布
2.標高の高い所を好む
3.脚や腹に赤みが見られる
アカアシクワガタに卵を産ませてみよう!
成熟の確認
卵を産ませるにあたってはオスメスそれぞれが成熟していて、交尾・産卵可能な状態であることが必要になります。
交尾(ペアリング)
成熟したオスとメスを同じ飼育容器の中に入れ交尾を促します(同居ペアリング)。ヒラタクワガタなどのように特別に気性が荒い種ではありませんが、オスとメスがケンカしていないかどうかの確認はしたほうがよいでしょう。
1週間くらい同居させた後、メスを取り出し産卵セットに移動します。
産卵セットの組み方
▼使用するもの
クヌギ材
コバエシャッター中または大
発酵マット(完熟マットがおすすめ)
ハスクチップ
昆虫ゼリー
▼産卵セット時の温度
20℃前後(重要)
▼手順
1クヌギ材の下ごしらえ
1-1皮をむく前のクヌギ材を用意します
1-2カッターやナタを使い皮をむいていきます
1-3皮をむいたら水につけます(5~10分程度)
1-4水につけたら陰干しします(5~10分程度)
材の下ごしらえはこれで完了です。
2セットする
2-1ケースの底に5センチ程度発酵マットを固く詰め、1のクヌギ材を置きます
2-2置いたクヌギ材の回りをマットで固く埋め込みます
2-3マットの上に転倒防止のハスクチップを敷きゼリーを置きます
2-4メスを入れてフタをする
セットはこれで完了です。
メスの投入から割り出しまで
▼割り出しはタイミングが重要
割り出しはタイミングが重要です。それが早すぎても遅すぎてもとれる幼虫の数を減らすおそれがあります。早すぎる場合は、まだ産めるメスが産まなくなる可能性が高くなり、遅すぎる場合にはメスが幼虫を食べてしまうおそれがあります。
▼割り出しするのに良いタイミング
割り出しを行うタイミングは、基本的にはケース側面や底面に幼虫が見え始めてからになります。期間でいうと、産卵セットにメスを投入してからおよそ2ヶ月程度になります。
アカアシクワガタに卵を産ませてみよう まとめ
1.産卵時は20℃前後の温度管理が必要
2.割り出しはタイミングが重要
アカアシクワガタを羽化させよう(幼虫飼育)
割り出しを行った後の幼虫や卵は個別に管理を行い、その後幼虫飼育へと移行します。
アカアシクワガタの幼虫飼育方法
アカアシクワガタの幼虫飼育は容易な部類に入ります。容器のサイズは800~1100cc程あれば充分です。エサの種類は菌糸・発酵マットともに使用可能です。菌糸であれば「Basic」か「Element」、発酵マットであれば「きのこマット」がおすすめです。なお発酵マットよりも菌糸で飼育した方が大きく羽化する傾向がありますので、サイズを狙うのであればおすすめです。
幼虫飼育期間は温度管理ありで10~12ヶ月程度になります。温度管理なしで冬場に寒い所で管理した場合、その間は成長せず羽化までにもう少し時間を必要とします。
飼育の理想的な温度は18~20℃くらいです。もともと標高が高い所に生息しているため、他のクワガタより低めの温度が適温となります。
蛹(さなぎ)になったら
幼虫は成長が進み3齢になると蛹になる準備を始めます。蛹化が確認できたらなるべく安静に見守り、万が一蛹室を壊してしまった場合には人工蛹室に移し替えてあげましょう。
羽化に成功したら
蛹の期間を経ていよいよ羽化します。ビンやケースなど容器の中で羽化をしますが、羽化して成虫の体になっても自力でマットの中から出てくるまで待っててあげましょう。
アカアシクワガタを羽化させよう まとめ
1.幼虫期間は10~12ヶ月程度(ただし温度・エサ等により前後する)
2.温度管理なしの場合、幼虫期間が長くなる
3.菌糸で育てると早く羽化しやすい
4.菌糸で育てると大きく羽化しやすい
この記事でご紹介したアイテム
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>アカアシクワガタ
>クヌギ材
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>完熟マット
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