ノコギリクワガタ属のご紹介
世界には何種類のノコギリクワガタがいるのか
ノコギリクワガタ属はクワガタムシ科の中の1属です。クワガタムシ科の中には約100属ほどの種類があるようで、その中のより大きな属の1つです。日本ではノコギリクワガタは4種ほどいるらしく、ノコギリクワガタ、その他ハチジョウノコギリ、アマミノコギリ、ヤエヤマノコギリ等がいるそうです。細かな分類で言いますと、トカラ列島のトカラノコギリクワガタはこの中のアマミノコギリクワガタの中の1種のようです。
世界全体でいいますと100種以上あるようで、色味も様々です。人気種でもあります、ギラファノコギリクワガタももちろんこの中の1種で、世界最大のノコギリクワガタと言われております。
ノコギリクワガタ属の特徴とは
ノコギリクワガタ属の特徴でいいますと、日本でもなじみの深いノコギリクワガタを見てもわかりますように、大アゴの形状が体の大きさなどにより変異するという事が挙げられます。小歯型、中歯型、長歯型、と約3段階に分かれます。ギラファノコギリクワガタでさえ例外ではなく、小型のギラファノコギリクワガタは大アゴに湾曲が見られない物も存在します。全体的にはあまり大型のものは多くなく60mm~70mm程度のサイズの種類が多いです。
背中(前翅)の色はこれこそ様々で、種類によって全然違ったりします。
ノコギリクワガタ属の生息地域とは
ノコギリクワガタ属の生息地域ですが、これまた幅広い。アジア・アフリカ・オセアニアと世界中に生息しております。基本的には暖かい地域の昆虫のようで、日本の本州と中国辺りが最北になるのかと思います。
ノコギリクワガタ図鑑
ではノコギリクワガタ属を写真でご紹介します。大アゴの形状、前翅の色などを見てみて下さい。
ノコギリクワガタ属のご紹介 まとめ
1 世界中に100以上の種類がいる
2 体の大きさ等により大アゴの形状が異なる
3 前翅の色も種類によって様々
ノコギリクワガタ属についてのあれこれ
ノコギリクワガタ属の飼育方法と難易度
ノコギリクワガタ属の飼育に関しましてですが、飼育そのものは比較的容易な種類と言えると思います。マット産卵(黒土マット 完熟マット)、で幼虫飼育は菌糸ビンとオーソドックスではあります。産卵も幼虫飼育もマット(幼虫飼育はきのこマット)のみという方法でも可能で、飼育はし易い部類と言えます。温度管理に関しましても、やや低温での飼育(23℃前後)でもやや高温での飼育(25℃~27℃)でも大きな問題もなく、初心者の方でも挑戦し易いと思います。
ただアフリカ産のノコギリクワガタ等は、どうやら材産みの傾向が強いものも多いらしく、マット+材で産卵セットを組まれる方が多いようです。また交尾(♂♀同居生活も含め)に関しましては、例えばサバゲノコギリクワガタのように、♀殺しを行いやすい種類もおりますので、その辺りは注意点と言えると思います。
アフリカ産のサバゲノコギリクワガタ 交尾産卵には♀殺しに注意が必要
ノコギリクワガタ属の流通量
日本ではよく見られるノコギリクワガタですが、全体的にはどうなのでしょうか。日本の一般的なノコギリクワガタ(日本本土のノコギリクワガタ)は国内での昆虫採集でもよく見かけ、流通量は多いと思います。ですが同じ日本でも離島のノコギリクワガタなどは、流通量は年々減ってきている傾向があります。トカラノコギリクワガタなどは現地での条例により採集禁止になっておりますので、今後は流通量も減り、出回るのはブリードものが主流になるのではと予測されます。
海外では、インドネシアのノコギリクワガタ等は比較的に流通量も多い傾向がありますが、アフリカ産・台湾産のものは比較的少ない、こんな傾向があるようです。
今後はワイルドの流通が激減すると予測されるトカラノコギリクワガタ
ノコギリクワガタ属の値段
ノコギリクワガタ属のクワガタの値段ですが、これもまた流通量、稀少性、大きさなどにより変動します。同じギラファノコギリクワガタでもその大きさや産地によってまちまちです。高い物では10,000円ほどするものもあります。
もちろん、これはどの種類も同様ですが、その種類のギネスクラスの大きさのものは、10万円以上で販売されているという事あるでしょう。
ノコギリクワガタ属の人気度
ひと昔前は、ノコギリクワガタ属のクワガタでは3大珍種と呼ばれている種がありまして、
ハスタートノコギリクワガタ
ラフェルトノコギリクワガタ
ウォーレスノコギリクワガタ
この3種はとても希少種だったようです。ペアでゆうに20万円以上したそうです。
この種に関しては、現在でもコアなファンは多いと思いますが、やはり最近は往年のムシキングの影響も多少はあるのでしょうか、世界最大のノコギリクワガタ、ギラファノコギリクワガタが最も人気があるのではないでしょうか。外国産のノコギリクワガタに挑戦しようとした場合、誰しもが飼育してみたいと思う種類と予測します。
序盤でご紹介しましたように、ノコギリクワガタ属はとても種類の多い属ですので、そのほとんどを見た事があるという方はなかなか居ないのでは、とも思います。
もしかしますと、今後の人気でいうなれば、大きさだけではなく形状や色、そんな着眼点でノコギリクワガタ種の人気も下剋上を迎える事もあるやもしれません。
月虫ではより多くの方に、より多くの種類を知って頂き、より興味を持って頂く事を願いまして、この記事を書き終えたいと思います。
以前は3大珍種のひとつといわれた ラフェルトノコギリクワガタ
ノコギリクワガタ属についてのあれこれ まとめ
1 飼育は用意な種が多い
2 アフリカ産の種の産卵はマット+材がオススメ
3 稀少性や大きさによっても値段は変動する
4 ノコギリクワガタ属は、大きさではなく、その形状、色が魅力的
この記事でご紹介したアイテム
月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部にてご購入頂けます。
>黒土マット(産卵用)
>完熟マット(産卵用)
>きのこマット(幼虫飼育用)
>菌糸ビンE-800(幼虫飼育用)
>菌糸ビンE-1100(幼虫飼育用)
>菌糸ビンE-1400(幼虫飼育用)
>産卵木
>ギラファノコギリクワガタ
>国産ノコギリクワガタ
>ゼブラノコギリクワガタ