昆虫マットの使い方。飼育・産卵どちらにも使えます。

昆虫マットの使い方。飼育・産卵どちらにも使えます。


飼育用のマットと産卵用のマット

昆虫マットとは

カブトムシやクワガタの飼育にあたりまして、よく名前を聞く飼育用品の中に、マットというものがあります。
このマットとは成虫や幼虫の飼育に使用したり、♀に産卵をさせる時などに使用します。幼虫飼育の場合ですと、基本的には幼虫のエサであり且つ住み家でもあります。産卵に使用する場合は、主に♀が卵を産み付ける物として使用します。♀はマットの中に潜ったりもしますので、隠れ家とも言えます。もちろん成虫飼育用のマットという物も存在し、結果、マットは飼育過程において使用する種類が変わってくるという事になります。

このように、クワガタやカブトムシの飼育する上で、マットを全く使用しないという事はあまりなく、何かしらに使用する事が多いです。
今回はこの中の主に、幼虫飼育用のマットと産卵用のマットについてご説明致します。

最後までマット飼育を行った羽化したての国産カブトムシ

蛹室内で羽化

 

飼育用マットとは

飼育用のマットとは主に幼虫飼育に使用しするマットのことを指します。もちろん成虫の飼育にも使用できますが、ここでは幼虫飼育用としましてご説明をさせて頂きます。
一般的には熟度が低く、より栄養価が高いマットがお勧めとなります。
きのこマットくわマット、やや熟度は高めですが、完熟マットもこれに該当します。栄養価が高いため幼虫の育ちがよく、大きくなり易いという特徴があります。その反面、コバエなどが出てしまったりする事もあり、一長一短という部分は否めません。また、再発酵を起こすし易いのも熟度の低いマットの特徴で、念のためにガス抜きと呼ばれる作業が必要となります。ガス抜きとはマット使用前に行う作業の事で、再発酵を未然に防ぐための作業です。
ガス抜きに関しましては、別の記事でもご紹介しておりますので、そちらを参考にしてみてください。

参照記事;カブトムシのマットって何だ!幼虫飼育のカギはコレだ!

ちなみに、この栄養価の高い幼虫飼育用のマットを、孵化したての初齢幼虫の飼育に使用するには適さない、そんな種類もあります。もちろんオオクワガタのように、いきなり栄養価の高い物を与えても特に問題ない種類もおりますが、一般的にはは熟度の高いマットを与えるほうが無難かと予想されます。孵化したばかりの幼虫には産卵に使用したマットと同じ種類のマットにて飼育を行うことを月虫では推奨致しております。理由としましてはまだ小さいうちからいきなり栄養価の高いエサを与える事への危惧です。

栄養価の高いマットで大きく育つ

本土産ヒラタ幼虫

 

産卵用マットとは

産卵用のマットとは、文字通り♀が卵を産むためのマットです。♀はこのマットの中に卵を産み付けます。
産卵用のマットに関しましては、幼虫飼育用のマットとは違いまして、熟度が高いものが多く使用されます。完熟マット黒土マットなどがこれに該当します。種類によりましては、くわマットも産卵用として使用できます。これは熟度の高いマットを良しとする種類のカブトムシやクワガタが居るという事であって、そのすべてが熟度の高いマットを使用するというわけではありません。あくまでも適正かと思われます。

もちろん、特にクワガタの場合は、マット以外のものに卵を産む種類も多くおりますので、この場合は菌床であったり、産卵木などを使用します。このことを考えましても、やはりあくまでも適正なのかと思われます。マット産卵をする種類の中に、熟度の高いものを好む種類が比較的多いのかなと予測します。

熟度の高いマットに産卵をすることが多いカブトムシ 写真はコーカサスオオカブト

コーカサス産卵セット

飼育用のマットと産卵用のマット まとめ

1 飼育には何かしらの目的でマットが使用されることが多い
2 産卵や幼虫飼育に使用するマットはクワ・カブの種類によって違う
3 初齢幼虫の飼育には産卵に使用したマットと同じものを使うほうが無難


SPONSORED LINK

飼育用マットと産卵用マットについてのあれこれ

間違えて使うとどうなるのか

ではこのマット、産卵や幼虫飼育におきまして、間違えて使用してしまうとどうなるのでしょうか。この場合の間違えるというのは、その飼育シーンに不適切なものを使用するといった事になります。

例えば幼虫飼育でいいますと、あまり大きくならない、最悪の場合死んでしまう等が考えられます。産卵でしたら産みが悪くなる、若しくは産まない等、不具合が生じる可能性は充分考えられます。
幼虫飼育、とりわけ初齢幼虫にいきなり栄養価の高いマットを与えるという事に関しましては、極めて危険な種類も中にはおります。カブトムシではサイカブト、クワガタではネブトクワガタなどが挙げられます。これらに関しましては、栄養価の高いマットは与えず、最後まで栄養価はあまり高くない(熟度の高い)マットで飼育をされるという方も多くおります。

では産卵時に栄養価の高いマットを使用し、そのまま飼育を継続する事はできるのかと言いますと、それはさほど問題ではなく、そのまま飼育を継続してもOKというのが月虫の見解です。産卵に使用したマットで初齢から幼虫飼育、これが月虫の推奨です。

このように見てきますと、マット選びは飼育をするうえでも重要なポイントではありますので、飼育シーンに合わせて使用することがやはりお勧めとなります。
マットの情報はお店やサイトでも確認できますので、確認をしたうえでご購入されることをお勧めします。

産卵に使用したマットと同じ種類のマットで飼育継続

ミヤマクワガタ幼虫

例外はあるのか

例外と言いましても、あくまでも人間の側からの発想ではありますが、幾つかご紹介します。

例えば先程も出てきましたが、サイカブトやネブトクワガタなどは、最初から最後まで熟度の高いマット(完熟マットなど)で飼育をされる方々が多いです。ネブトクワガタを大きくする方法としてはフン混じりのマットが良い、といわれていた時期もあるようです。
逆にオオクワガタなどは、いきなり熟度の低い、栄養価の高いマットで飼育を開始しても特には問題ありません。主に材産卵の種類はこの傾向があるようです。
またカブトムシの幼虫飼育に関しましても、実は野外では材の中から幼虫を発見できる時もあり(3齢幼虫時に多い)、必ずしもマットでなければならないという訳でもないようです。以前はマットの中に材を何本も入れ込んでカブトムシの幼虫飼育を行う、そんな方もいらっしゃったようです。カブトムシの幼虫は最初の頃こそ完熟マットや黒土マットを食べているようですが、途中から材を食べ始めるようです。

月夜野きのこ園でも過去に実験を行いまして、ヘラクレス大兜を菌糸ビンで羽化までこぎつけたこともあります。ですので必ずしもマットでないといけないという訳ではないようです。

このように本来は、飼育用マット、産卵用マットという使い方ではなく、種類によって、飼育シーンによってマットを使い分ける、これが正しいのかもしれません。今回ご紹介を致しました、

熟度の高い・栄養価はあまり高くないマット=産卵用
熟度の低い・栄養価の高いマット    =幼虫飼育用

というのは、こういった傾向の種類が比較的多いという事になります。

最後にマットを種類別に傾向をまとめましたのでご確認してみて下さい。

きのこマット=熟度低い・栄養価高い
くわマット =熟度低め・栄養価高め
完熟マット =熟度高め・栄養価ふつう
黒土マット =熟度高い・栄養価低め

カブトムシホイホイキャッチ

飼育用のマットと産卵用のマット まとめ

1 マット選びを間違えてしまうと不具合が起こることもある
2 カブトムシの幼虫も大きくなれば菌糸や材を食べることができる
3 幼虫飼育においても、そのすべてが栄養価の高いマットが適正という訳ではない

この記事でご紹介したアイテム

月夜野きのこ園クワガタ菌床販売部にてご購入頂けます。

きのこマット
くわマット
完熟マット
黒土マット
国産カブトムシ
コーカサスオオカブト

SPONSORED LINK

Facebook更新中!