クワガタ・カブトムシの飼育用語
成虫~交尾・産卵までの飼育用語
後食(こうしょく・ごしょく)
意味は、成虫になってからエサを食べ始めることです。
成虫が交尾可能な成熟度まで達したかどうかを判断する際に「後食を開始してからの期間」を基準に行うことがあります。
読み方は元々「こうしょく」ですが、「ごしょく」でも通じることが多いようです。
追いがけ(おいがけ)
追いがけはクワガタ・カブトムシ業界で使われる言葉です。
意味は、交尾済のメスに再度交尾をさせること。オスを取り替えて行うこともある。単に交尾させることは「かける」という言い方をすることもあります。
使用例 → メスに産卵の兆候が見られないので追いがけをした。
割り出し(わりだし)
元々は、相撲の決まり手や花札用語としてある言葉です。
クワガタ・カブトムシ業界では、産卵用のセットをバラして卵や幼虫の採取を行うことを指します。
▼割り出しについての詳しい記事はこちらから
カブトムシやクワガタの割り出しについて!とてもワクワクするときです!
幼虫飼育~成虫になるまでの飼育用語
露天掘り(ろてんぼり)
意味は、坑道を作らずに地表から掘り進めること
クワガタ・カブトムシ飼育においては、主に幼虫の様子を見たり取り出すことを目的として菌糸瓶やマットを上から掘っていくことを指します。
幼虫飼育中のビンを露天掘りした様子(ヘラクレスヘラクレスのメス)
UP(あっぷ)
元々は、「上へ」という意味の英語ですが、クワガタ・カブトムシ業界では「~以上のサイズ」の意味で、羽化した成虫のサイズとあわせて使います。
使用例 → 85mmUPの成虫です。
飼育用品の用語
成虫~交尾・産卵までの飼育用品用語
材(ざい)
元々は、単に「木材」や「材料」、「才能のある人」などの意味がありますが、クワガタ・カブトムシ業界では、「クワガタに産卵させるための木」のことを指します。産卵材(さんらんざい)や産卵木(さんらんぎ・さんらんぼく)などと呼ぶこともあります。材に使われる木の種類としては、クワガタが好むクヌギやコナラなどがあります。
幼虫飼育~成虫になるまでの飼育用品用語
マット(まっと)
クワガタ・カブトムシ業界において「マット」という場合、成虫管理用の敷き物として使うオガやチップなどを指す場合や、幼虫飼育のエサや産卵床として使用する「発酵マット」の意味で使われます。「マット」には元々敷き物という意味があり、飼育のための敷き物という意味で使うようになったと考えられます。
業界用語
業界用語
WD(わいるど)
意味は、野外で活動している虫のことです。人間の手で養殖されたことがない虫のみを指します。
持ち腹(もちばら)
持ち腹はクワガタ・カブトムシ業界で使われる言葉です。
意味は、「野外で採集したメスが受精卵をもっていること」です。
使用例 → 確証はないが、持ち腹に期待して産卵セットを組んだ。
★になる(ほしになる)
意味は、生体が死亡することです。
言葉の由来は、死亡する → 星になる → ★になるという流れから来ていると考えられます。
使用例 → 幼虫が全部★になってしまった。
大切に飼育していた虫が死んでしまったことをマイルドに表現する際に使うことができます。
採集・その他にまつわる用語
採集・その他にまつわる用語
ウロ(うろ)
木の内部にできた空間のことです。
昆虫採集や樹木に詳しい方以外には、馴染みの薄い言葉かもしれません。
クワガタが好むクヌギやコナラなどの木のウロは格好の採集ポイントになります。
掻き出し棒(かきだしぼう)
掻き出し棒は、ウロの中にいる虫を採集するための道具です。
採集グッズとして虫取り網ほど一般的ではないため、販売店を探して購入するのは難しいと思われますが、材料と道具さえあれば簡単に作ることができます。
下記に作り方を紹介します。
作り方
1 丈夫な針金(針金タイプのハンガーでも代用可)とニッパーを用意する
2 針金を適当な長さにカットする
3 直線的に伸ばす
4 先端にカギ状の返しをつくりフック型にする
おわり
飼育用語についてのまとめ
1 クワガタ・カブトムシ業界で使う言葉がある
2 本来の意味から変化した使い方をする言葉がある
3 一般的ではないが辞書通りの意味の言葉がある
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