クワガタの交尾とは?飼育をする時に役立ちます。

クワガタの交尾とは?飼育をする時に役立ちます。


クワガタの交尾について

はじめに

飼っているクワガタを産卵・繁殖させて次世代に夢をつなぐ、これはクワガタ飼育の醍醐味のひとつです。なんとなく「難しいこと」としてイメージされている方もいらっしゃるかと思いますが、むずかしい手順や、特殊な道具なども必要ありませんので、是非チャレンジしてみてはいかがでしょうか。この記事では産卵・繁殖させるための、交尾のさせ方やコツ、注意点などについて触れていきたいと思います。

交尾をする時期とは

クワガタも人間と同じで、ある程度成長して繁殖能力が発達してからでないと子供を作ることができません。昆虫業界では「繁殖能力が備わり子供を作れる状態になる(なった)」ことを「成熟する(した)」といった表現を使います。羽化して成虫になったばかりの個体は人間でいうとまだ赤ちゃんや子供の状態です。成虫として一定の期間を過ぎてからでないと、子供を作る事が可能な「成熟した」状態にはなりません。

月虫流「成熟した」状態の見分けかた
1 マット上を頻繁に動きまわる
2 エサの食いつきが多くなる

一般的にクワガタは成熟すると活動が活発になるため、頻繁に動きまわりエサも良く食べるようになります。「よく動くなあ」、「エサの減りが早いなあ」と思ったら、「成熟した」可能性が高い状態といえるでしょう。

エサを食べるギラファノコギリクワガタのオス
ギラファノコギリクワガタのオス

交尾の方法

交尾をさせて産卵させるためにはオスメスともに「成熟した」状態にあることが必要となります。上記を参考に成熟している可能性の高いオスメスをペアにしてあげましょう。

さて交尾には「虫にまかせる方法」と「人がさせる方法」があります。この記事では、虫にまかせる「同居ペアリング」と、人がさせる「ハンドペアリング」をそれぞれご紹介します。

※昆虫業界では交尾する事やさせる事を「ペアリング」と呼びます。

ギラファノコギリクワガタの交尾(ペアリング)
ギラファノコギリクワガタの交尾(ペアリング)

▼同居ペアリング
・同居ペアリングとは
オスとメスを一緒の空間(同じ容器内)に入れて飼育することをいいます。クワガタの気分にまかせて交尾を促す方法です。

ギラファノコギリクワガタの同居ペアリングの様子
ギラファノコギリクワガタの同居ペアリング

・同居ペアリングのメリット
ペアを同居させるだけなので手間いらず

・同居ペアリングの方法
成虫飼育のセットにオスメスを入れて多めにエサを入れておく

▼ハンドペアリング
・ハンドペアリングとは
オスとメスを人間の手で意図的に交尾を「促す」ことをいいます(直接的にさせるのではない)。メスのフェロモンの出る場所にオスの感覚器を近づけオスにやる気を出させる事を目的に行います。

・ハンドペアリングのメリット
交尾したことを確認できる
オスメスが攻撃し合った場合に止めることができる

・ハンドペアリングの方法
1、「月虫流クロス交尾法」(オオクワガタ・ヒラタクワガタ等におすすめ)
メスの小循板(しょうじゅんばん)の所にオスの口ひげ部分がクロスになるようにして置く方法です。体高がない平べったい種の場合によく用います。

2、「月虫流平行交尾法」(ニジイロクワガタ等におすすめ)
メスの小循板の所にオスの口ひげ部分が当たるようにしてそっと置く方法です。体高があり体に厚みがあるような種によく用います。

口ひげと小楯板(モデル:ギラファノコギリクワガタ)
ギラファノコギリクワガタの口ひげと小楯板

・交尾モードになるかどうかの見極めはできる?
オスはメスのフェロモンを感じると触覚の動きが変わります。このような様子が見られれば、交尾に移行する可能性が高い状態と考えられます。

交尾を嫌がる原因、よくある3つのポイント

成熟した(可能性の高い)オスメスを交尾させようとしても、うまくいかないことがあります。よくある原因として3つをあげると、

1 メスが交尾済である
2 オスメス両方、または片方が成熟していない
3 オスメスの相性が悪い

メスは交尾が済んだあとは産卵の準備のためか交尾を拒否することがあります。同様に成熟していない個体も交尾をしたがらない傾向にあります。また、人間でもそうですが、お互い「合う/合わない」の相性があるようで、成熟したペア同士であっても交尾を嫌がる場合があります。その場合にはオスまたはメスを別の個体と取り替えてチャレンジする方法もあります。

交尾完了の確認はできるのか

交尾完了の確認は一言でいうと「難しい」です。メスの体に一見してわかるような特徴の変化(色が変わる、体の一部が変形するなど)が現れないので、確実に交尾を確認するには、同居中のケース内で目視で確認するか、ハンドペアリングを行うなどの方法が必要となります。ただし状況から推測する方法はあります。同居ペアリングを開始してから数日後にオスメスが仲良くエサを食べていたり、寄り添っているようであれば、ペアリングが完了している可能性が高いので目安にできるでしょう。

寄り添うクワガタのオスメスペア
クワガタのオスメスペア

交尾後はどのようにすればよいのか

無事に交尾が完了した後には、オスが産卵の邪魔をしないように、それぞれ別の容器に移すとよいでしょう。この時メスをすぐに産卵セットに移しても良いですが、体力消耗の激しい産卵に備えて3日~1週間程度、成虫飼育用の容器で高タンパク質のエサを与える「エネルギー補給期間」をとってあげるのも良いかと思います。タンパク質を配合した昆虫用ゼリーが市販されていますので、それを使うと効率よく栄養を与えることができるのでおすすめです。

クワガタの交尾についてまとめ

1 交尾は大人になってから(成熟してから)
2 交尾には同居ペアリングとハンドペアリングがある
3 同居で仲良し、「できた」のサイン(成功した可能性が高い)


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クワガタの交尾についてのあれこれ

交尾回数はどれくらいがよいのか

基本的には1回で充分です。ただし交尾後のメスを産卵セットに投入した後に、「マットに潜りっぱなしになっている状態」や「エサを食べなくなってきた」などの産卵の兆候が見られない場合や、メスを投入後3~4週間経過して産卵セットを開けた時に卵や幼虫が全く見られない場合は、時間をあけて改めて交尾させたり、オスを別の個体に取り替えて行うこともあります。

再度交尾(ペアリング)に挑戦する場合も
再交尾

交尾回数と寿命の関係は

交尾をした分だけ体力を消耗し、その分寿命が縮むということは充分に考えられます。特にメスについては交尾後に産卵を控えているため、体力の温存のためにも交尾回数は必要最小限にとどめたほうがよいでしょう。

交尾後のメスは体力を温存させたい
クワガタのメス

交尾時間はどれくらいか

交尾そのものの時間は10分程度~数時間くらいです。
同居ペアリングをさせる場合は、4~5日程度置いておくのが月虫流です。

交尾後に死ぬことがある?

交尾後に死ぬ個体もまれに見受けられますが頻度としてはごくまれです。原因もはっきりとはわかりませんが、「ちょうど寿命が来た」「エネルギーを使い果たした」「興奮状態でショック死した」などが考えられます。

クワガタの交尾についてまとめ

1 交尾は必要最小限に
2 交尾が済んだら離すべし
3 産卵前にはタンパク補給

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