ヒラタクワガタの採集に挑戦しよう!気性の荒いクワガタをゲットしよう!

野外ヒラタ クワガタ採集

今回はヒラタクワガタの採集についてです。ヒラタクワガタといいましても、実は亜種を含めますと日本にも実に多くの種類が生息しておりますので、今回は主に本土ヒラタクワガタの採集という事になります。

ヒラタクワガタの採集について

ヒラタクワガタはどこにいるのか

ヒラタクワガタは基本的には国内でも比較的に暖かい地域に生息しております。ですので、結果としまして日本でも西日本を中心に見られる事が多いです。東日本でも寒い地域よりは暖かい地域に生息している事が多いです。標高の低い平地を中心に地域によってはやや高所でも見る事ができます。近くに川が流れているなど、水辺の近くに多く見られる傾向もあります。

川辺

ヒラタクワガタはいつ頃出てくるのか

ではヒラタクワガタはいつ頃から野外に出てくるのか。これも地域にもよりますが、早いものでは5月上旬から出始めます。そして10月頃まで見られる事もあります。ヒラタクワガタは羽化時期にもよりますが、越冬する事もある種類ですので、やや寿命も長く野外でも長い期間見る事ができます。その中でも最も多く見られるのは6月上旬から7月下旬となります。もちろんこれらも地域によって差がありますので、全てが全てこうであるとは限りません。

樹液

野性のヒラタクワガタの特性

ヒラタクワガタの特性としましてはまず第一に、寒さに弱いというのがあります。西日本に多く見られるのも、より暖かい環境を好んだ結果なのかもしれません。地球温暖化の影響か最近は少しづつ生息分布も変化はしてきているようですが、基本的にはあまり寒い場所にはいないように思われます。
そして最大の特徴としましては、ヒラタクワガタは国産のクワガタの中でも最も気性が荒いという点でしょう。ヒラタ系のクワガタは、外国のものでも総じてケンカっ早い種類が多いですが、日本のヒラタクワガタも全く同じです。大アゴの筋肉も強く、採集時に油断して挟まれたりしますととても痛いので注意が必要です。

野外ヒラタ

ヒラタクワガタの採集について まとめ

1 国内でも暖かい地域に生息している事が多い
2 平地を中心に時に高所でもみられ、水辺の近くが多い
3 5月上旬~10月まで見る事もでき、最も多く見られるのは6月~7月
4 国内のクワガタの中でも最も気性が荒い

ヒラタクワガタの採集に挑戦

燈火採集のやり方

まず最初に燈火採集ですが、ヒラタクワガタは飛翔性はあまり高くありません。ですので効率的にはあまり良くなく、また飛んでくるものには♀や小型の♂が多いです。狙い目の場所としましては白い水銀灯のある場所や雑木林が近くにある自動販売機や駐車場の灯りなどです。ですがやはりオススメは、事項でご説明致しますルッキング採集となります。
特に大きいヒラタクワガタをゲットしたい場合はルッキング採集です。

小型のヒラタクワガタです

ヒラタ小型

ルッキング採集のやり方

さて続いてはルッキング採集ですが、ヒラタクワガタの場合ですと他のクワガタやカブトムシなどが蹴り採集が中心であるのに対し、ウロ(木の穴)採集がその中心となってきます。ウロの中や樹皮裏などを探っていみる採集方法です。ヒラタクワガタは飛翔性もあまり高くないため、基本的にはウロの中や樹皮裏の中に隠れています。大型の個体は大きなウロの中にいます。同じドルクス系ではオオクワガタも同様です。コクワガタもその特性は持っているのですが、他のクワガタ(ヒラタ、オオクワなど)たちがウロの中にいますと、コクワガタは同じウロには入れませんので、結果として木の表面にいる事も多いのです。

まずはオススメの時間帯ですが、早朝(日が昇る頃)と夕方(日が沈んでから)です。ヒラタクワガタは夜行性ですので、薄暗い時間がオススメとなります。次に採集の方法ですが、まずはクヌギやナラなど樹液の出る広葉樹を探します。そしてウロのある木を探し出します。この時の注意点としましては野外のクワガタは非常に警戒心も強いので、気付かれないようにそっと近づきます。そしてペンライトのような小さめのライトで中を照らし、発見したら捕まえる。こんな感じとなります。ウロを発見しましたら、まずは細い引っ掻き棒のようなものをウロの奥に突っ込んで、クワガタが奥に逃げ込まないようにしておいてから捕まえるというのも良い方法です。

樹皮裏

野外のクワガタは素早さも持ち合わせておりますので、捕まえる時は可能な限り俊敏に行って下さい。捕まえるのは手でも、ラジオペンチでもピンセットでもOKです。手で捕まえる場合はくれぐれも挟まれないように注意して下さい。場合によっては出血してしまう場合もあります。また、ラジオペンチやピンセットで捕まえる場合も、力を入れ過ぎて大アゴを折ってしまう事もありますのでご注意下さい。

ヒラタクワガタの採集シーンです。採集しながらの撮影ですので少しブレてしまいました。

そしてこれもヒラタクワガタの特徴なのかもしれませんが、ウロの中を見てみると、大きめの♂+♀数匹といったハーレム状態の事も多々あります。うらやましい限りです。もしかしますと野性の昆虫界では強い♂が多くの♀を獲得できるなどの法則があるのでしょうか。なぜかこの現象はヒラタクワガタに多く見られます。
尚、採集道具に関しましては別の記事でも書いておりますので是非とも参考にしてみて下さい。
参考記事;カブトムシやクワガタの採集道具!これさえあればあとは採るだけ!?

トラップ採集のやり方

トラップ採集ですが、ヒラタクワガタに関しましては一点ありまして、他の飛翔性の高い他のクワガタと違い、木の枝先よりに設置するよりは枝の根元(幹に近い部分)に設置する事をお勧めします。エサは他のクワガタやカブトムシと同じもので良いと思います。

野外採集時の注意点

野外採集の時の注意点ですが、雑木林の中という事もありますので、自然災害はもちろんですが、人間にとって脅威となる危険な生き物にも注意して下さい。ヘビムカデスズメバチなどがこれにあたります。また樹木や草花にもトゲのあるものもありますので注意が必要です。

ムカデにも要注意

ムカデ
野外採集では多くの出会いがあります

沢ガニ

採集に成功したら

捕まえたヒラタクワガタはクワガタ愛を持って大切に育ててあげて下さい。もしかすると越冬し長生きしてくれる事もありますので、なるべくそうあるよう大切に飼育しましょう。ちなみに別の記事でもヒラタクワガタの飼育に関する記事がありますので是非とも参考にしてみて下さい。
参考記事;ヒラタクワガタの飼育【基礎編】飼育からブリードに挑戦してみよう!

ヒラタクワガタの採集に挑戦 まとめ

1 燈火採集は白い水銀灯や雑木林の近くの自動販売機、駐車場の灯りが狙い目
2 採集の中心はウロ採集、大きめも狙える
3 採集時間のオススメは早朝または夕暮れ
4 挟まれないように注意
5 採集時は危険な生き物にも注意が必要
6 捕まえたヒラタクワガタはクワガタ愛を持って大切に育てる

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